SecondMission(3)
翌朝、僕たちは和真に指定された学校に向かった。学校に着くと一人の男が立っていた。
「晴翔」
男は僕の名前を呼びながら近ずいてきた。
「久しぶり!!」
男は僕の肩に手を回すと、そのまま校舎に連れていかれた。
「あ、あのぉ手を離して貰えませんか」
僕がそう言うと、男は申し訳なさそうな顔で手を話した。
「ごめんごめん、嬉しすぎてさ」
僕は男の顔を改めて確認すると、言葉を失った。
「本当に久しぶりだな晴翔」
「だ、大ちゃん!!」
僕の目の前に居る男は元同僚の大ちゃんこと小牧大智である。
「よ。てか気付くのおせぇな」
「しょうがないじゃん、緊張してたんだから」
そう言うと大ちゃんは笑いながら話した。
「ははは、あの怖いもの知らずのお前からそんな言葉を聞けるとはな」
そう言いながら大ちゃんは僕の横に居るミユを見て話し出した。
「その子がお前の新しいパートナーか」
「そうだよ」
「やっと身を預ける者を見つけたか」
そう呟いた大ちゃんはある部屋の前で立ち止まった。
「さて、学院長がお待ちだ」
そう言われて僕は部屋の扉をノックした。
「どうぞ」
「失礼します」
部屋の中に入ると、部屋の奥にある机に腕を置いて座っている女性が居た。
「本日からこちらでお世話になる基山晴翔とミユです。よろしくお願いします学院長。いや、立花万智大佐」
そう言った途端椅子に座っていた女性が急に立ち上がり、こちらにやってきた。
「どうしてあなたは久しぶりに会った同僚にそんな言葉を言うのよ」
女性は僕の胸ぐらを掴んでそう言った。
「い、いやつい」
「ついって何よ!!」
女性は胸ぐらを掴む力を強くしたため、命の危機を感じた瞬間、大ちゃんが言葉を発した。
「おいおい、かっこよく出迎えるって言ったのは誰かな」
そう言うと女性は胸ぐらから手を離して大ちゃんの方を見た。
「かっこよく出迎えるわよ!!」
そう言って女性は元々座っていた席に戻った。
「どうぞそこに座って」
そう言われて僕とミユは応接用のソファーに座った。
「改めてよろしくお願いします基山晴翔さん。いいえ、基山晴翔先生」
「ちょ、ちょっと待ってどういう事?僕は教師免許とか持ってないよ」
そう言うと万智はにやりと笑いながら話した。
「あなたはもう持ってるよ」
そう言われて僕は首を傾げた。
「その感じじゃなんにも知らない見たいね」
そう言って女性、もとい立花万智は僕たちの対面に座った。
「私達G-408部隊は世界の常識を変えさせるためにこの学園を作らせて貰って、その代償に全員が教師免許を特別に取得させられたの。勝手にね」
そう言われて、僕は呆然と話を聞いた。
「てなわけで、これからあなたが持つクラス、2年2組へ案内します。そう言われて僕は2年2組に案内された。
いよいよ基山晴翔が先生に・・・
基山晴翔にとってどんな学園生活が始まるのか、またミユとの今後の関係性はどんな感じになるのか、お楽しみに