新たな人生
イギリス、ロンドンにある国際空港に1人の男が居た。
「はぁ、なんでこんな事に」
男はため息を着きながら歩き出した。なぜこの男がイギリスに居るかと言うと遡ること1週間ほど前日本の首都東京にある防衛省で起きた。
「い、移動!?」
「あぁ、イギリスにだ」
「なんでイギリス?」
「イギリスは君のやった行為にひどく関心をしているらしい」
「で?」
「基山晴翔、君にはイギリスで指導者になってもらう」
と言う経緯で基山晴翔はイギリスにやって来た。
ーーえっと、確かあいつに貰ったら手紙には空港にある喫茶店に僕はに会いたい人が居るって書いてあるけど、本当か?
そう思いつつ、晴翔は指定された喫茶店に行った。
店に入ると、そこは静かで、客も2人しか居なかった。
ーーもしかしてあの人たちか。
晴翔は恐る恐る近づくと、座っていた1人の男が話し出した。
「日本人か」
男の質問に答えると、男は話し出した。
「名前は?」
「基山晴翔です」
「基山?」
晴翔が男の反応に少し驚くと、男はもう1つ質問をした。
「階級は?」
「大将です」
「所属は」
「今は無所属です」
そう言うと男は頷き、座るように指示し、晴翔は座った。
「ようこそイギリスへ」
男は急に明るい口調で話し出した。
「俺はこの世界の平和を維持するヴレーデゥのイギリス支部のトーマス・ローマンだ」
「よろしくお願いします」
「で、こっちが今日からあんたのパートナーのミユだ」
「ん、パートナー?」
「あぁ、この国じゃ異人と一緒に行動するのが普通でな」
ーーなるほどだから僕に関心があったわけか。
「なるほど、わかりました。それで、これから僕はどうすればいいんですか?」
「まぁそう焦るな、ゆっくり行こうぜ。あんたには結構関心してんだ。自分の国を裏切ってまで誰かを救おうとするその勇気に」
そう言うと男は少し真剣な表情で話を続けた。
「そう言うあんたに早速だが頼みたい事がある」
「頼みたい事?」
「あぁ、ある兵器を盗んで欲しいんだ」
「兵器?」
「あぁ、詳しいことはメールで伝えたいから連絡先を教えてくれ」
「良いけど」
そして晴翔たちは連絡先を交換した後喫茶店を後にした。