懐かしのパートナー
会議が終わり、僕達はそれぞれの持ち場に戻った。
「艦長、目的地にそろそろ着きます」
操縦士が言うと僕は立ち上がって命令を下した。
「全艦戦闘配置!!」
「潜水開始」
「潜水開〜始」
そう言うとエアーズは海の中に入った行った。
「艦長この速度で行くとあと10分ぐらいでロシアの領土に入ることができます」
「うん、待機中の全隊員に合図を送れ」
「は!!」
そう言って一人の隊員が格納庫に向かった。
「本艦は目的地につき次第浮上を控えその場で待機。何かあればすぐに連絡せよ」
そう言って僕も格納庫に向かった。
格納庫に向かうと僕の機体に乗り込んだ。
「さて、僕の戦い(うたげ)を始めるか」
そう呟くと機体のコックピットが開いた。
「私も連れて行ってください」
そこにはミユが居た。
「なんで?」
「なんでって私はあなたのパートナー何ですよ」
そう言ってミユは僕の隣に座った。
「わかってるのか!!ここに座るってことは命を捨てるってことだぞ!!」
「わかってるよ」
「じゃなんで座るんだ、僕達は命を武器に戦ってるんだ。君みたいな幼い女の子は黙ってここから出ていけ!!」
「いや!!」
ミユから聞いたこともない声が聞こえた。
「いつもそうだった。あのときも私をパートナーとして認めてくれなくていつもお嬢様扱いして、危険な場所には躊躇せず向かって、残酷だけ。いつも困っている人を助けているあんたを私は、わたしは・・・」
ミユは涙を零しながら話を続けた。
「ずっと好きだったの!!」
その言葉を聞いてきた僕は昔の記憶を蘇らせた。
ーーそうだ。やっぱりこいつは・・・
「"ハルコ"なのか?」
そう聞くとミユは立ち上がってコックピットと繋がっている足場にたった。
「もぉ、気づくの遅すぎだよハルくん」
その言葉を聞くと僕は急に涙が溢れてきた。
「そんなに泣かないでよ」
「泣いてない」
「嘘つかないでよ」
「嘘じゃないって」
僕がそう言うと無線が入った。
『お取り込み中悪いんだけど、出撃する前にイチャつくの辞めて貰っても良いかな?』
そう言われて僕達は少し距離を取った。
「あ、そう言えば説明してもらおうか。ハルコが生きていた訳を」
そう言うと無線からため息が聞こえた。
『はぁ、それを今聞くかなぁ。けど戦闘に影響したらまずいから、めっちゃ手短に話すね」
「あぁ」
「まず、あなたの目の前で死んだ子は彼女の魔力で作ったダミーだった。であなたはそのダミーと契約を結んだってわけ」
「理由は?」
「ハルコを世界から守るため」
僕は全てを悟った。
ーーそうだ。こいつの力は世界中が欲しいものを持っているんだった。
「で、彼女はコハルって名前からミユに変えて新しい人生を送った。ロシアの大統領、フリントに出会うまでは」
「まさか!?」
「そう。彼は彼女を見つけ出した。そして再び実験を開始した。そして彼女はまた世界中から使い回されて今の状況ってわけ」
それを聞いて僕は笑みを零した。
「オッケー、ありがとう教えてくれて。それとミユ、いやコハルはやっぱり僕と着いてきて」
そう言ってコハルを機体に搭乗させた。




