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裏切り者のWORLD PEACE  作者: 神田崎優斗
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基山晴翔2

アリーナの中央で僕は生徒を待った。

「やぁ、待ってたよ」

僕はそう言うと左手を上に上げた。

「おいで僕の身体」

上空から戦艦らしきものが現れた。

「君たちにはこれから僕の所属していた部隊と僕が所有する兵器を見せるね」

--本当、万智のやつ。


 遡ること一日前、職員室で万智と話した後、万智に連れられた。連れられた場所は学院の地下だった。

「ここは?」

「あぁ言ってなかったわね。ここは当学院が所有する博物館よ」

万智は得意そうに答えた。

「ここにはエアーズクラフトの歴史やそれぞれの時代についての資料などが展示されてあるの」

万智は淡々と説明しながらある場所に案内された。

「で、今から入る場所は貴方に見せたい場所よ」

そう言って見せられたのはただの壁だった。

「ねぇ万智、これ壁だけど」

「一見するとね」

そう言うと万智は正面から見て右側の壁に向かい、壁に手を合わせた。すると正面の壁が左右に開いた。

「こ、これは!?」

「カモフラージュよ」

そう言って万智は壁の先に向かった。

「入らないの?」

万智の言葉に僕は返事出来ずただついて行くことしか出来なかった。

「この場所って!」

壁の奥には何かの研究施設のような場所だった。

「気になるでしょ?」

「ま、まぁな」

「でもその答えはこの先にあるわよ」

万智はそう言うと一番奥の部屋に案内された。

「ここから先は基山先生いえ、基山晴翔大将あなたにとって大変懐かしく、また今回の任務に欠かせないものです」

万智が突然敬語で話し始めたため、僕は背筋が凍った。奥の部屋に入るとそこには5隻も船が停泊していた。

「これって!?」

僕は驚きの声が出た。

「驚いた?ここに泊まっている船は全部あなたのよ」

そこに泊まっていたのは懐かしい物だった。

「く、空母伏見と戦艦安土!?」

「それだけじゃないわよ、歴史がある船もあるのよ。

そこには戦艦大和、戦艦武蔵、そして空母信濃の姿があった。

「え、なんで?」

「何が?」

「いや、この3隻は戦争で沈没したじゃん」

僕の言葉に万智は笑顔で答えた。

「ええ、確かに沈んだは、でも資料は残っていたの」

「資料?」

僕の反応に応えるように万智は話を進めた。

「大和型戦艦は知ってるわね?」

「まぁ一応。確か一番艦が大和、2番艦が武蔵、そして3番艦が空母信濃だったはず」

僕がそう言うと万智は頷いた。

「ええ、そうよ。つまり、それを製造するための設計図がどこかにあるはずよね」

そこまで言うと僕はあることを悟った。

「まさか」

「えぇ、それらを作った造船場に行って見つけたは」

「それで、その設計図通りに作ったと」

僕の言葉に万智は自慢げに言った。

「えぇ、でも、同じなのは見た目だけよ」

そう言うと万智は近くにある机の上に置いてあったタブレットを僕に見せた。

「こ、これって」

僕が見せられたものは大和型戦艦の設計図だった。

「ね、外見以外はありえない設計でしょ?」

「ありえないって言うかこの設計図・・・」

「そうよ、貴方が設計した"戦艦安土"の設計図とそれぞれの艦の設計図を組み合わせた物よ。と言っても最終的には安土の設計図を元にしてるんだけどね」

「て言うかひとつ聞きたいんだけど」

「何かしら」

「安土だけどどっから持って来たの?僕はここ(学院)に来る前に使ったんだけど」

僕の疑問に万智は答えた。

「学院の近くの海に停泊してたわよ」

「え?」

「ちゃんと呼び出し後の管理もちゃんとしなくちゃね」

そう言うと万智が携帯電話を取り出し、誰かに電話し始めた。

「あの方が来たわよ」

たったそれだけの言葉を言うと電話を切った。

「今、誰に電話したの?」

「ひ・み・つ」

万智は小悪魔のような笑みでそう答えた。

刹那、施設内から慌ただしい足音が聞こえた。僕達が入ってきた場所と、戦艦を囲むように作られた足場から何人もの人が現れた。僕は驚きのあまり状況が把握出来なかった。

「「大将!!」」

大勢の人達が呼んだ言葉を聞いて僕はある事を思い出した。

「ま、まさか!?」

「はい!!そのまさかです」

そう、何を隠そう彼らは僕が部隊を裏切る前に部隊に所属していた仲間達だった。

「な、何で?僕は君達を裏切ったのにそんな名前で呼んでるの?」

「そんな事もわかんなくなったなのか大将は」

声が聞こえて僕はその方向を向くと懐かしい仲間がいた。

「そうだよ、みんな晴翔がいなくなった理由くらいわかってるんだよ」

「そうですよ、勝手に私達を裏切って行くなんてみずくさいですよ」

「み、みんなぁ」

僕は無意識に涙をこぼした。

「あぁあ、せっかく懐かしい雰囲気だったのに何で壊すかな晴翔は」

「いいじゃないの、彼も軍を辞めた間に涙もろい人になったって証じゃないの」

「うるしゃい」

僕は感動のあまり言葉をうまく発する事が出来なかった。

「さて、役者は集まつたっ事だし、始めますか」

「始めるって?」

僕の質問にその場に居た全員が得意げな笑みを浮かべた。

「何って、決まってるじゃない」

万智の言葉を合図にその場にいる者が同時に答えた。

「「世界大戦だよ」」

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