基山晴翔
私達が教室に入ると、教室が静まり返った。
「じゃあ授業を始めます」
そう言うと1人の生徒が号令をかけた。
「起立。礼」
『お願いします』
生徒の号令を聞くと私も礼をした。
「では今日する授業は皆さんの担任になった基山晴翔先生についてあなたたちに教えるわね」
そう言って私は教卓に手を置いた。
「さて、何処からはなそうか」
私がそう言って生徒全員の顔を見渡した。
「よし、じゃあみんなは『異種』って言葉を聞いたことがあるよね?」
生徒の頷きを確認して話を続けた。
「基山先生がまだ日本の軍にいた頃の最初のパートナーはその異人だったの。私達がまだ軍にいた頃の彼は今みたいに感情を表に出さない人だったの」
そう言って私は頭の中でその頃の思い出を浮かべた。
「その異人の名前はコハルって言う名前なの。彼と彼女の息はいつも合っていてまるで一心同体みたいだったの。けどある日コハルは国連に連れ去られて実験道具として使われ、そして壊れた人形のような状態で彼の元に帰って来たの」
そう言って私は少し黙り込んで、話を続けた。
「そして国連は彼に戒めとして彼の目の前で彼女を殺したの」
そう言うとクラスの全員が驚きの表情を表した。
「その時だったかな、彼が初めて感情を見せたのは。基山先生はね、コハルを最愛のパートナーとして彼と一緒に行動してたの」
そう言って私は腕の袖をめくって腕に着いている模様を生徒に見せた。
「これが何かわかる人」
「はい」
私の質問に1人の生徒が手を挙げた。
「はいどうぞ」
「それはエアーズクラフトに乗ることが許された人が付けられる紋章ですね」
「正解。でも正確に言うならエアーズクラフトを1人で動かせる者にね」
その言葉に生徒は首を傾げた。
「じゃあ問題ね。なんで機体にはパイロットと異人が搭乗するの?」
生徒たちは周りの人と顔を見合わせて、首を傾げた。
「答えは簡単。あれ《エアーズクラフト》は魔力で動くものだから」
その言葉に生徒の何人かは何かを思い出したような顔をした。
「そう、なんで異人が誕生したか習ったはずよ。異人は人類がエアーズクラフトのためだけに作り出した言わば『人工の人間』。つまり私たちは異人がいなくても機体を動かせるの。何故かと言うと。、私達も異人と同じ血を引いてるから」
そう言って私はドヤ顔をして言った。
「さて、話を戻しましょう。私達の仲間で例外ぽい人がいるの。それが基山先生。彼はコハルが死ぬ直前で契約を交わしたの。異人と人間がやってはならない契約を」
そう言って私は黒板にある文字を書いた。
『他種融合』
「この契約を交わしたおかげでコハルは基山先生の魔力と自分の残りわずかの魔力の半分使って精霊として彼この世に残ったの。で、そして基山先生はコハルの残りの魔力を自分の体に吸収したの。そして彼だけが私達とは違う純血の人間となったの」
「純血?」
「えぇ」
生徒の疑問に私は答えた。
「私達のように異人の血を引いてても、半分ぐらいだから混血になるの。けど基山先生はもう半分の人間の血とコハルの血をなぜた血を混ぜた血になったの。つまり、元々5対5だった血が6対4とか7対3になったりしたの。ちなみにだけど、人間の血は2、3割は残るから正解に言ったら準純血になるけどね」
そう言って話を続けた。
「で、そうなった彼は世界に復習をし始めるの。それがみんなが今習ってると思うアメリカ攻撃。でそれが発展して第三次世界大戦になったの。ここまでで何か質問がある人」
生徒は全員無さそうな顔をした。
「じゃあ次はこの話の主人公の基山先生の秘密道具の紹介を兼ねての授業をするのでアリーナの観客席に集合ね。その前に、みんなには今から話すことは基山先生には内緒ね。今言った話は嘘なの。理由は彼が今話したことを私達の力によって現実にしたから。本当はハルコは生きてるの。まぁみんなにはここまで教えとくね」
そう言って生徒と私達は教室を後にした。




