仲間思い
アリーナに来ると生徒の機体も中央に寄ってきた。
「アルフレットさんは弱かったかもしれませんが、僕は彼女よりも腕は確かですから」
「良い自信だ」
そう言うと生徒が自己紹介を始めた。
「そう言えばまだ自己紹介がまだでしたね。僕はサム・アンジュレッド。アンジュレッド家の跡取りです以後お召お気を」
自己紹介が終わった途端アリーナ内に笛の音が流れた。その音と同時にサムは僕目掛けて剣を振りかざした。
「遅いね」
その言葉を残して僕はサムの機体の懐に入り、腰に着け鞘から刀を抜いた。
「チェックメイトだ」
そう言った途端サムの機体が腰を境に上下に間二つに切れた。
「は、速い」
サムの機体からその言葉だけが聞こえた。
僕は刀を鞘に収めながら、サムに言った。
「そう言えばさっき君たちをどっかに送ろうとしたって言ったね。それは僕の部隊に君たちを送ろうとしたんだよ。あいつは君たちの実力を知ってたからね」
そう言って僕はアリーナを後にした。
万智はサムくんのもとに向かった。
「アンジュレット君。よくあんな嘘をついてくれたね」
万智の言葉を聞くとサムは、驚いた様に万智の顔を見た。透かさず万智は人差し指をサムの口に当てた。
「何も言わなくて良いよ。彼も知ってるから」
その言葉を残して万智は観客席の方に向かった。
ーーやっぱり生徒にはなすべきか。
僕は機体を格納庫に収納し終わった後、職員室に向かった。
「やっぱり誰もいないか」
僕はそう呟いて自分の席に腰を下ろした。一時して一人の先生が入ってきた。
「はるくん、明日あなたのクラスの授業を一コマだけ私にくれない?」
職員室に入ってきた先生、万智がそう言った。
「別にいいけど、なんで?」
僕が尋ねると得意そうな笑みを受け出て答えた。
「あなたの事をあの子たちに包み隠さず説明するは」
「ごめん万智、その授業参加しなくてもいいよね」
そう聞くと万智は即答で答えた。
「良いわよ」
「わかった。それと僕の事話すなら丸々六コマ全部やるよ」
「要らないわ。私は一コマで良いわよ。でもあなたに授業の一環としてやって欲しいことがあるの」
翌朝学校に来て僕はクラスに入った。
「皆さんおはようございます。今日は大事なお話があります。今日の時間割りを大きく変更します。1時間目を学院長に授業をしていただきます。」
そう言って僕は朝のホームルームを終わらして教室を後にした。職員室に向かうと万智が授業の準備をしていた。
「万智、あとはお願い」
「ええ任せて」
「そう言えば万智だけ?」
そう聞くと万智は首を横に振った。
「いいえ、和真と大智が一緒だわ」
「そっか。じゃあ大丈夫だね」




