『パニック的、意識の沈静化』・・・『詩の群れ』から
『パニック的、意識の沈静化』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺はいつの間にか、パニックを起こしていたらしい、夢の中でね、だろうだ。
だろう、お前には、いつも、パニックは見られなかったからな、当然、夢の中であろう。
そうなんだ、しかし、それが、大層強烈であってね、だろうだ。
そうか、で、そのパニックとは、どんなものだったんだい、え?
㈡
それは、大げさに言えば、自己が、カフカの変身みたいに、よく分からないものに、変身してだな。
だろ、そのことだと思ったよ、カフカが出てくるのも、理解できる。
だろうだ、そして、注射を打たれるんだ、それが大層痛くてね、だろうだ。
そうなんだな、そして、その後、お前の意識は、沈静化するんだな、だろうだ。
㈢
だろうだろうだ、パニック的、意識の沈静化ってことで、面目無いだよ、だろうだ。
そんなことないだろう、カフカ的に夢の中でも変身したんなら、面目躍如だよ、だろうだ。