リーフ王子登場
「はあ」
リシェは宿屋の部屋の窓の景色を見てため息をついた。
アレクが心配してリシェに尋ねた。
「お姉ちゃん最近、ため息ばっかりついてるね。
それに宿屋にここ何日か引きこもってるし。
もしかして用事があるって言ってお兄ちゃんがここ1週間いないから?」
「はあ」
あらら、お姉さん、上の空じゃん。
ホントこの2人素直じゃないんだから。
時は1週間前に遡る。
エリア8の城の騎士訓練所にて
「スー騎士団長!お戻りで!」
「ただいま!今、すごいむしゃくしゃしてるところなんだ!お前ら付き合え!」
「光栄です!」
1時間後、次々とお城に騎士の怪我人が運び込まれた。
「あー久々で爽快すぎて、やりすぎちまった。リシェに治療依頼しようかな。」
「久しいなスー!それに相変わらず強いな。お手合わせ願おうか!」
スーそっくりの容貌をした紫の瞳の髪色が銀髪のスーとは違う金髪のリーフ王子が現れた。
「おっとむしゃくしゃの原因のお出ましじゃないか。」
スー騎士団長とリーフ王子は真剣で剣術の稽古をした。
「さすが俺の片割れ、人筋縄ではいかないな。」
若干、スーの方が押され気味なので周囲の騎士団長ラブの騎士達が焦りだした。
「スー騎士団長!双子なのに剣技でリーフ王子に負けたら、剣技以外勝てないのに、唯一の取り柄がなくなっちゃってダサいっすよ!頑張って!」
「あいつら終わったらいつもの訓練に過酷な特別メニュー加算してやる!」
「まあまあ、軽口叩かれるほど舐められてる、、じゃなかった。スーは騎士団長として親しみやすくて人望があって良かったじゃないか!」
「俺は女の子に人望を求むというか!モテたい!」
「うーんまず、それには、そのど直球な性格、えーと脳筋?を治さないとね。次の剣筋が見え見えだよ。」
「これで終わりかな?」
リーフ王子がスーの剣を弾いて地面に飛ばした。
「まだまだ!」
スーがリーフ王子の剣の刃の部分を握って強引に腕からもぎ取り、空に向かって投げた。
「なっ!」
「引き分けだな!」
「さすが!スー騎士団長の剣技!ワイルドすぎる!いつ見ても己が怪我をしてもかえりみない!見事な最強の脳筋スタイル!」
「スーいつか出血多量で死なないか僕は心配だよ。」
「大丈夫!俺には最強のみかんポーションがあるから!」
スーはみかんポーションを一気飲みした。
「ところで、今日スーに来てもらったのは父上が大事な話があるとのことで、夕方に兄弟全員謁見の間に集合との勅令があったんだが。」
「伝統の後継者争いゲームだろ。俺は王位継承権に興味はない。あの強欲な兄弟の中でだったらまあリーフも強欲だけど1番まともそうなリーフを押すね。俺で良ければ全力で協力するよ。」
「ありがとう。最強のスーがいると心強い。まあそれは計算済みなんだけど、他の2人をどう蹴落とそうか
策を練らないと、、、。」
「おいおい、蹴落とすっていくら腹違いの兄弟で、、血みどろとか勘弁だぜ。」
「それは、相手の出方次第かな。」
「おー怖っ!リーフが敵じゃなくて良かった。」