エリア7.7
「エリア7.7ってそんなにすごいのか?それに孤児院に階級のようなものがあるのか?」
話に入ろうと必死に耳を傾けていたスーがリシェにアレクが褒められたので焦って話に割り込んできた。
「そうね。ふふふん、エリア8育ちのスーは知らないと思うけど、転生者と判明してエリア7に連れてこられた子供達はまず、7つの孤児院に所属が決まるのよ。
孤児院にはそれぞれ所属名があって
新参者はエリア1.1から。続いて2.2、3.3...7.7と数字が大きくなっていくの。
数字が大きい程、自分の部屋の衣食住が優遇されるのよ。
そして、より良い孤児院に所属する為にはエリア8からくる依頼を達成して自分のエリアランクをあげないといけないのよ。
しかも、ただ依頼を淡々とこなすだけじゃエリアランクをあげる評価の対象にならなくてお金が貯まるだけなの。
エリアランクをあげるためには依頼者の満足度や、リピーター率とか見られてて大変なんだよね。」
裕福なエリア8育ちのスーと比べて貧民街育ちのリシェだったが謎の優越感に浸りながらエリア7の情報をスーに喋る。
「ほうほう。しかしエリアランクもいいけど、お金が貯まったら衣食住もよくなるじゃないのか?」
「それがそうもいかなくて、、。所属する孤児院の階級が低いと買える商品の質がよくないの。それにぼったくり価格になってるのよ。」
「それは、地獄だな。万年エリア1.1の不器用な子はどうしてるんだい?俺なら自殺しそうだ。」
「抜け道もあるわ。
中には、スーの思った通り、どうしてもエリアランクを上手くあげれず、不器用な万年エリア1.1の孤児院所属の子もいるけど
奴隷主のカタログと奴隷主の好みの情報、エリア7、8内の出没情報誌などはエリアランク関係なく販売されてるからそれを買って、上手く取り入って裕福な奴隷主と契約して幸せな生活をおくる子もいるわ。
例えばルル君とかそんな感じする。」
「地獄に仏だな。リシェは見たところ小綺麗だし、エリア8でしか食べれない栄養満点のみかんを食べていないけど、栄養状態も良さそうだ。エリア7.7で満足度しているのか?」
「実は、満足してるんだけど、大人、つまり20になると強制的に奴隷契約を結ばされるからそれならそれまでにあと4年までに理想の王子様、こほん、えーと好きな奴隷主と契約したいなって思ってて。でもリーフ王子の情報がなかなかなくて、しかもお高いのよ。」
「まあ、王族の中でも最高ランクだからな。王子の情報は軽く国家機密になるだろ。
それより、手軽な俺じゃダメかしら?」
「私、エリア8のリーフ王子のファンで、、。ごめんなさい。」
「女性に今、人気ナンバーワンのリーフ王子狙ってるなんて。お姉ちゃんミーハーだね。」
「あいつ、男の敵だわ、、。」
スーは人生最高に落ち込んだ。