イメチェン
「さて、私の契約奴隷の転生元の世界ではドワーフ族のルル君です。手先がとっても器用なんです。よろしくね。」
リーナに似たふわふわ茶髪の優しそうな少年が居た。
「リシェさんって僕と同じ転生者なんだ。
貧民街出てから転生者に会ってなくてすごく新鮮。
僕はあんな臭くて汚いところから脱出、出来て
本当に良かった。
素敵なご主人様と出会えたしね。
リシェさんは、まだ奴隷契約してないの?
リシェさんも早く貧乏から脱出、出来るといいね。
さて、その地味な髪色を何色にしようか?」
えっなにこの子。リシェのルルの好感度が下がった。
「あらあら、ルルったら、リシェさん、ルルは口が悪いけど腕は確かだから安心してね。」
「口が悪いに程があるぞ、ルル君。こんなんじゃ女性にモテないぞ。」
「万年、リーナさんにフラれてばかりのスーさんに言われても説得力がないですよ。」
「ぐぬう、女性と秋の空ってやつさ。」
「なんか意味違うような、、。」
「まあまあ、スーさんは綺麗な銀髪だから対照的な金髪で瞳の色はスーさんは紫だからお揃い紫とかどうかしら?2人並んだら対照的で綺麗じゃない。それに、なんだか腹違いの兄弟みたいで素敵じゃないかしら?」
腹違いの兄弟とかリーナさんもルル君と似たものどうしで口が悪いのね。
「禁断の愛ってやつだな。いいね。そうしてもらおうよ、リシェ。」
うーん。お金払うのはスーだし、これからお世話になりそうだし、まあいいかな。
「それでお願いしますね。」
「はーい、ではいきますね。」
ルルはリシェの頭上に魔法陣を描いた。魔法陣から
金色の水滴が沢山落ちてきてルルの黒髪が金髪に染まった。
「はーい、出来ましたよ。効果は1ヶ月だからまた来てね。」
「えっ?すごいね。普通に染髪剤使って染めるんじゃないんだね。ルル君、私の転生元の国で美容院開いたらカリスマ美容師になれちゃいますよ。」
「カリスマ美容師?なにそれ。美味しいの?」
転生者あるあるで転生元のワードを使ってしまう。
同じ転生元出身国なら理解出来るがリシェとルルは
転生国が違うようだ。
「さて、あとは瞳の色だけど、、。」
ルルは倉庫から小柄な瓶を2つ持ってきた。
「はい、紫のカラーコンタクト。寝るときは外してね。あと、この瓶で洗浄してね。」
ルルはリシェに瓶に入ったカラーコンタクトと保存瓶を渡した。
「コンタクトは普通なんだね。魔法とかじゃないんだね。」
リシェはがっかりした。
「魔法使ってもいいけど、髪の毛は生えてくるから地毛に戻るけど瞳の色は変えてしまったら元に戻らないから。」
「それってプリンになるってことね。」
「プリン?なにそれ美味しいの?」
「うん、、とっても美味しいよ、、。」