セチア王子について
小さい頃、リーフの野郎に虐められてパシられ、死にかけた僕を助けてくれた命の恩人、憧れのスーさんがこっち見てる。今日はなんてラッキーな日なんだ。記念にサインもらえるかな。
スーとリーフは全くもって忘れてるが、幼少期の頃、4人兄弟は仲良く遊んでいた時期があった。
ちなみに腹違いの母親から生まれたのもあって奇跡的に全員同じ年齢である。
当時、遊びは兄弟の中で1番悪知恵が働き、気が強くお転婆なユリアが仕切っていた。面白くないリーフは腹いせに内気で臆病なセチアをからかって鬱憤をはらしていた。スーは小さい頃から可愛い女の子が大好きだったので喜んで美少女ユリアの下僕になった。
ある日、ワガママユリアが嵐の日に庭に実ってるリンゴが食べたいからリーフとセチアに取ってこいと言ったので当然、リーフはセチアに行かせた。
たまたまスーはその時、外出していなかった。居たらユリアにご褒美を期待して喜んで我先に行ったと思われる。
本の虫で引きこもりがちな
(よくいやいや無理やり兄弟達に部屋から連れ出された。)
セチアは体力がなかったので嵐の中、死ぬ思いで
(召使いに取りに行かせようという発想はリーフは思いついたが、あえてセチアに行かせたが、セチアは賢いと言われる本の虫の割にはなかった。)
リンゴの木に辿り着いた。
しかし、嵐で普段はたわわと実っていたリンゴが木から全部なくなっていた。
セチアは絶望的な気分だったが、ふとリンゴの木のそばにある池にリンゴが沢山浮かんでいたのに気づいた。
セチアはリーフを怖がって自分が金づちであることを忘れて池で溺れた、、、。
そして、セチアは目が覚めたらベットの中にいた。
両親に池で溺れていたところをスーが助けてくれたことを聞かされた。セチアはスーに感謝の気持ちいっぱいで会いに行ったが、スーは風邪で寝込み、面会出来なかった。
スーはそこで幼少期の記憶がぶっ跳ぶ。
リーフは両親にセチアを虐めていた事がばれて、王族スペシャルトラウマな拷問を受け、そこで幼少期の記憶がぶっ跳ぶ。
現時点で幼少期を覚えているのはお咎めなしの王のお気に入りのユリアとセチアのみ。
ちなみにその時、スーはユリアの体力事が多い、無茶なお願いをもっと聞いてあげようとして、嵐の中、ランニングして体を鍛えていた。
たまたま池を通りかかったらセチアが溺れていたので
助けたが、トレーニングの一環としてセチアを背負うのが重りにちょうど良いと若干思ってもいた。
セチアはこの事件である程度身を守れる年齢になるまでは兄弟から離した方がいいと両親が判断して本の虫である事もあって自国よりも文明が発達した隣国に留学させられた。