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あらら?魔剣の大量生産ですわ♪(ルーン文字ってご存知?)

あれから2日経った。


すでに2本の剣が完成していた。


「よろしいですわ♪では、強度を確認するため貴方達が作った武器の中で1番良い物を持ってきて叩き付けて下さい。それでどちらの剣が優れているかわかるでしょう」


「なっ!?」


ドワーフ達は困惑した。普通に打っただけで無論、手は抜いていないが拘って打った所もない普通の剣にただ良くわからない粉末物を混ぜただけで何が変わるかと……


「あのー、失敗作を叩き壊す大金槌があるのでそれで試して良いですか?」


鍛冶見習いの1人が聞いて来たのでOKを出した。テコの原理を利用して段差のある石の台に剣を設置して大金槌を振り落とす!!!


ガッギーンー!!!



なんと大金槌の方に刃がめり込んでしまった!?


「うっそ…………」

「なんだと!?」

「俺にもやらせろ!」


別のドワーフも試したが結果は同じだった。


「これで少しは私の言うことを信じて貰えたかしら?これにより現状の技術はゴミと化しました。もし南の大陸でこの技術が広まったらどうでしょう?誰も今のドワーフの武器など買いませんわ。私わたくしが編み出したこの技術を御詫びの意味で貴方達に修得して欲しくて来たのです」


!?


「なんと……」

「そうだったのですか!?」


ドワーフ達は感動した様子でシオンを見つめた。今までとは違う畏怖を込めた眼差しだった。


「しかもこれで完成ではありません。この後の工程が1番大事なのです。皆さんにはこれからそれを学んで貰います」


「こ、これで完成ではないのですか!?」

「このままではただの頑丈で鋭い剣なだけです。この後で、ルーン文字を刻んで魔剣に昇華します」


!?


「なななっ!何ですと!?魔剣を作れるのですか!」

「ええ、魔剣……場合によっては聖剣とも呼ばれる魔力を秘めた剣も自由に作れます。その大前提がルーン文字です」


ベテランのドワーフもざわめいた!


「貴方達でルーン文字に付いて知っていることはありますか?」

「いえ、せいぜい古代文字というぐらいで内容まで知りません……」

「私も全て把握している訳ではありませんが、概要をお伝えします」



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【シオンの簡単ルーン文字講座♪】


まずルーン文字は25文字で構成されます。

アルファベットに似た1文字で意味が含まれます。


【例】

No1

Γ(F)

(フェイヒュー)


意味: 家畜、財産、

解釈例: 何らかの報酬を得る。物事が複利的に発展していく。



No2

Π(U)

(ウルズ)


意味: 野生の牛

解釈例: 猪突猛進。勇猛果敢。一途。野生のパワー。


No3

Ι>(Th)

(スリサズ)


意味: 巨人、トゲ、遅延のルーン

解釈例: 慎重さを要する。計画的な足止め。危険回避。


と、いう感じです。全てを書くのは面倒なので後はネットで調べてね♪



以上、解説終わり!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


とまぁ、ルーン文字を刻む事によってそれに準じた効果を発揮するのです。


「例えばNo2のウルズを書き込めばパワーアップに恐怖耐性を持たせたりします。複数の文字を書き込めば多くの効果を発揮しますが、順番や文字の組み合わせによっては効果が打ち消しされます。この組み合わせを今後の課題として探して欲しいのです」


おおっ!!!!


すでにここにいるドワーフ達の中で私に対する感情はうなぎ登りで上がっている。すでに何でも言うことを聞くだろう。


「私からの条件は、組み合わせで出来た効果と配列、文字の大きさなどリストにして提出することです。他人には秘密にして良いですが、私には定期的に報告をしてくれればこのルーン文字の刻み方をお教えします」


すると、この場にいたドワーフ達は全て契約書にサインをしてきた。


期限の日が楽しみね♪

1人不敵な笑み浮かべて魔剣の工程を見守るシオンでした。



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