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1-6 お試しクエスト2

武器は、普通のロングソードだった。

かなり軽めの剣を用意したらしいが、僕には結構重く感じた。

軽めと言っても金属の塊なのだから当然だが。

その後、剣の振り方をユウキさんに習う。

ユウキさんの教え方はかなりわかりやすく、数時間もすれば多少は様になったと思う。

「それじゃあ、そろそろゴブリンの討伐をしてみようか。」

ゴブリンは小鬼とも呼ばれるモンスターで、RPGでも非常に有名なモンスターだ。

見た目は非常に醜悪な人型モンスターで、緑の肌をしている。

非常に質は悪いが、剣や棍棒などの武器に、さらには防具を装備していることも多い。

名前の通り、身体は小さい。

だが、大人ぐらいの力はあるので注意は必要だ。

基本的に群れで行動しているので、初心者はパーティを組んで挑むようにすべきだそうだ。

今回は使うと魔法が発動する指輪を貸してくれるので、それで倒す。

発動するのは風の力で相手を切り裂く魔法だ。

ちなみにこういった道具は非常に高価なのに、使い捨てなのだとか。

使い捨てだが、魔法を使えない戦士系の職業の人には重宝されるし、魔法の発動に本来は必要な詠唱が必要なくなるという理由で高値が付く。

そんな物をゴブリンに使っても良いのかと思ったが、渡されたからには良いのだろう。

少し歩きまわるとゴブリンが居た。

数は10・・・多いな。

僕は教わった名前を唱える。

「【風の刃(ウインドエッジ)】!!」

風の刃がゴブリンを襲い、5匹ほど倒した。

残り3匹をユウキさんが一瞬で距離を詰めて斬り捨てる。

速すぎて全く見えなかった・・・。

せっかく習ったんだから、残り2匹は剣で戦わないとな。

一瞬で8匹も倒されたゴブリンはまだ慌てている。

その隙をついて、1匹を斬った。

浅かったので殺しきれなかったが、戦闘不能にはできたようだ。

僕は最後の1匹と対峙する。

さすがに相手も臨戦態勢に入っている。

破れかぶれだったのだろう。

ゴブリンが突進して来るが、動きは速くないので僕でも簡単に回避できた。

「ハァッ!」

回避されて体勢が崩れたゴブリンを、後ろから斬りつけた。

斬られたゴブリンは紫色の血を吹き出しながら倒れる。

楽に倒したように見えるが、10匹全部を魔法の道具無しで一人で倒せと言われたら、今の僕には無理だろう。

さらに先ほど殺しきれなかった、ゴブリンに止めを刺す。

こうして、僕の初めてのクエストは成功に終わった。

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