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1-5 お試しクエスト

「トーヤ様、朝ですよ。」

そんな優しい声を聞きながら、俺は目覚める。

声の主はヴァイスさんだった。

朝から超が付くほどの美人に起こしてもらえるだけで、今日一日幸せな気がしてくるから不思議だ。

その後、準備をして、宿屋を後にする。

ちなみにこういう文明が発達していない世界の寝具は、質が良くないという印象だったが違った。

そうこの世界にはモンスターが居るのだ。

モンスターの毛皮や羽を使った布団は非常に良い物だった。

これでもむしろ安物らしい。

ベッド自体は木でできていて、スプリングが入ったマットレスなんてなかったが、それを差し引いても寝心地は異世界の寝具が勝った。


まず最初に立ち寄ったのは冒険者ギルドだ。

もちろんクエストを受ける為である。

色々ヴァイスさんと話した結果、ゴブリン5匹の討伐になった。

普通こういうのってスライムとかじゃないのか?

「スライムは結構強いんですよ。」

「え?そうなんですか?」

僕は驚く。

最弱モンスターってイメージしかないのに。

「ゲル状の身体は物理攻撃をほとんど効きません。倒し方は魔法を使って一撃で消し飛ばすか、核を露出させて、破壊するかです。もし、身体に取りつかれたら、溶かされます。そうなると掴むことはできないので、その部分を切り落とすか、魔法で何とかするしかありません。万が一、顔に張り付かれた場合は、一人では、もはやどうすることもできないでしょう。」

ヴァイスさんが丁寧に説明する。

というか、スライムこえぇ!!!!


街を出て少し離れたところで、ヴァイスさんにここで待つように言われた。

誰かと待ち合わせをしているらしい。

10分ほど待つとその人がやってきた。

「あ、女神さまもう来てたんですね。」

少しすると、一人の青年がやってきた。

真っ白な鎧に真っ白な剣。

短めの茶髪でさわやかな笑顔を振りまいている。

「初めまして。今日護衛を頼まれた結城海斗ゆうきかいとだ。」

そう言って手を差し出して来る。

「僕は御剣刀夜です。」

僕は握手を返しながら自己紹介をする。

「彼が魔王を倒した勇者です。」

女神さまも彼を紹介する。

勇者だと!?

護衛としては豪華すぎるだろ!

「ミツルギ様が万が一にもケガしないように細心の注意を払ってるんですよ。」

VIP待遇だなー。

「ミツルギくんにはこの装備を貸すよ。」

装備はどうするのかと思っていたが、どうやら借りられるらしい。

まぁ、素手で勝てるわけないし、当然か。

ユウキさんが貸してくれた防具は何かの魔獣の皮でできた胸当てとガントレットとグリーブだった。

鎧というと金属のイメージだが、僕には重すぎるということで皮の装備らしい。

それでも全てを装備すると、結構な重さだった。

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