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feelings  作者: TeruRado
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プロローグ

やっと見つけた、燃え盛る炎に照らされた少女は、数体の怪物に囲まれていた。

少年は、止まれと願う。逃げろと叫ぶ。

けれど彼女は、自分の居場所を守るように、大切な人を守るために、勇敢に怪物へと立ち向う。


ここで気付く。これは夢だと。

正確には記憶だが、眠っているうちに見るのだから夢といえる。


何度も、何度も何度も何度も何度も何度も、思い出し、後悔する過去の記憶。

あの時彼女を止めていたら、あの時、もっと早く彼女を見つけ出してさえいれば――――。


こちらの思いに関係無く、目の前で繰り広げられる過去の出来事。

彼女はあと数分闘い続け、あと数分で手脚を失う。


目の前の少年は、ただ、その場で彼女の名前を叫んでいた。


――――――――凍花。



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