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第5話:猿と狸の戦い

「織田さま、ついに始まりましたよ。秀吉の軍勢が、まるで蟻の群れのように押し寄せてきました! あんな数、どうやって跳ね返せと言うんですか」

家康は、小牧山の陣中で刻々と届く敵軍の情報に顔を真っ青にしていた。

信長は、陣の隅で勝手に兵糧の干し肉をかじりながら地図を指でなぞった。

「数が多けりゃ強いと思うのは素人の考えだがや。猿は今、勝ちを焦っとる。そこをちょいと突っついて、メンツを丸潰れにしてやるんだわ」

「ちょいと突っつくって……相手は十万を超えているんですよ!」

「池田恒興たちに横腹を突かせて、別動隊を叩け。おみゃあの得意な待ち伏せだ。猿がキーキー叫ぶような、最高に格好悪い負け方をプレゼントしてやるんだわ」

家康は、半信半疑で井伊直政や榊原康政に迎撃を命じた。結果、徳川軍は秀吉の軍勢を見事に撃破する。

「織田さま! 勝ちました! まさか本当に勝てるとは……」

「喜ぶのはまだ早いがや。猿はこれで、おみゃあを武力で屈服させるのを諦めただけだ。次はもっと汚い、ぬるぬるした手でくるぞ」

勝利の美酒に酔う暇もなく、家康の胃は再びキリキリと痛み始めた。

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