表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/34

第22話:自壊する豊臣

「織田さまぁ! 秀吉殿の無茶が止まりません! 兵は飢えて大名は借金まみれ、これでは日の本が潰れますぅ!」

江戸城の庭で家康は、胃を抱えて地面をのたうち回った。だが隣の信長は、裏山で勝手に獲ってきたウサギを捌きながら鼻歌まじりに答えた。

「猿が暴れれば暴れるほど、おみゃあにとっては得だがや。あいつはな、死んだはずのわしの影に怯えて、焦って海を越えとるんだわ。自分を大きく見せようとして自滅しとるんだで、放っとけ!」

「放っておけって……現場は地獄ですよ! 私にまで船を出せと催促が来ています。どう断ればいいんですかぁ!」

「江戸の工事が忙しくて腰が抜けましたって泣いて報告しろ。おみゃあは泥にまみれて、兵を温存しとればええ。猿が勝手に自爆して豊臣という神輿が腐り落ちるのを、高みの見物だわ!」

信長はウサギの血のついたナイフを家康の鼻先に突きつけ、ニヤリと笑った。

「ええか、家康。おみゃあは、この世で一番の誠実そうな顔をした裏切り者になれ。それが魔王の教育だがや!」

家康は「そんなぁ……」と泣きべそをかきながら、泥だらけのスコップを握り直した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ