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第2話:神君伊賀越えられず

「織田さま、無理です! 伊賀の山越えなんて明智の追っ手や野武士に殺されに行くようなもんです。もう諦めて、ここで腹を切りましょう!」

家康は険しい山道を前に地面にへたり込んでいた。背後から、なぜかツルツルの坊主頭になった信長が歩み寄り家康の尻を思い切り蹴り上げた。

「うるしゃあわ、家康! 本能寺で髪がチリチリに焦げて見苦しいもんで、道中の寺で全部剃ったんだわ。これで誰も俺が織田信長だとは気づかんにゃあ!」

「織田さま……いくら坊主になったからって、その眼光と名古屋弁でバレないわけがないでしょう! 私は、心臓が止まりそうですよ!」

「バレんわ! 世の中の奴らは、俺が死んだというのを信じ切っとる。死んだ人間が目の前で茶を啜っとっても、似た坊主がおるわと思うだけだわ。ほれ、さっさと立て! 服部半蔵を呼んでこい!」

家康が涙目で走る横で信長は、僧衣を翻し落ちていた枝を指揮棒のように振り回した。

「いいか家康。おみゃあが神君として歴史に刻まれるための大げさな逃走劇、俺が監督してやるんだがや!」

家康の悲鳴が山々に響く中、史上最大の正体を隠した?脱出作戦が加速していく。

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