表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/34

第10話:秀吉への臣従誓約

大坂城の一室。家康は、前夜に秀吉から受けたお願いの内容を信長に報告していた。

「秀吉の奴、わざわざ私の寝所まで来て明日みんなの前で俺の陣羽織をねだってくれと泣きついてきたんですよ。恥も外聞もない男です」

部屋の隅で高級な羊羹を勝手に頬張っていた信長は、口の周りを汚したまま鼻で笑った。

「猿はそういう小細工が何より大好きなんだわ。だがな、ただ羽織を貰うだけじゃ面白くにゃあ。貰った瞬間にその場で袖を通して、これは重い! 天下の重みだ!って叫んで派手にひっくり返ってみせろ」

「はあ!? なんでそんな余計な芝居を!」

「天下人の重圧に驚く徳川っちゅう演出だわ。おみゃあが阿呆になればなるほど、猿は喜び周囲は油断する。徳川の牙はそうやって隠すんだがや」

翌日の会見。家康は言われた通りに腰を抜かし、秀吉をこれ以上ないほど悦ばせた。

「……織田さま、家臣たちの目が冷たすぎて死にたくなりましたよ」

「それでええ。おみゃあは今日、世界一幸せなピエロになったんだわ」

家康の胃がキリキリと鳴る中、信長はすでに次の舞台である小田原を睨んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ