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結果は確認しないといけません 4

今回の話は多分12ぐらいまで続きます。

 




「それで一体どの惑星に行くのですか?地球?月?それとも水星ですか?」


「地球ではないし、残りの2つもなんだ。どちらも生命体がいないだろうが。月と水星は共通点があるからって適当言うな」


 はーい。

 それでは真面目モードに入りますね。


「惑星の名はイクシオンだ」


「えっ」


「そこはたしか…」


 いきなり真面目モードが取れかけてしまうほどの惑星なんですけど。

 本当なんですか?本当にあの星なんですか?

 いえ知らない星という訳ではないですし、ヒャッハー君達が跋扈する魔鏡でも無いのですが。


「なんだ、2人共知っているのか。なら詳しくは言わないがイクシオンは転生先としては悪くない場所だ。なんせ文明の発展がそれ程進んでいる訳では無いからな」


 文明が発展した星では、科学の発展に伴いオカルト・超常的現象に否定的な考えが広まり同じく神に対する信仰心も低くなりますので私たちの影響力の関係上、転生が難しくなります。

 つまり逆にそれほど文明が進んでいない星は、神に対する信仰も高く転生先には最適なのですよ。

 しかし私たちが驚いた理由はそこではありません。


「じ、実はイクシオンにはよく行くのですよ」


「ええ、私もエルメールからその星の話をよく聞きますね」


「?」


 その何か問題があるのか?という顔をされても口に出せるような理由ではないですよ。

 理由を説明しても最悪、理由を聞いた後に爆笑されて終わるので言いたくないです。


 言えるわけもないのですよ。

 まさか休暇中に起きたトラブル解決のために大国の王様を脅したら、それからはご機嫌取りに毎回来られるなんて。


「言いたい事があるなら今なら聞くが、本当にいいのか?」


「ダイジョウブデス」


「何故片言なんだ…。まあ良い。では資料は後でそちらの職場に送ろう。エルメールは移動の準備をしたまえ。では解散だ」


「「失礼しました」」


 ガチャッと扉を閉めてから漸く溜息を吐き出せます。


「大変ですね。まさか3日間も確認とは」


「本当ですよ。あ、ラポーメスタスさん、持っていく物のアドバイスなどはありますか?」


 先輩なんですから、きっと色々知っている筈です。


「特にはありませんが、一応護身用の天界具は持って行っては?夜は調査を続けてもいいですが、天界に一旦の帰宅は出来ないので宿を取るためのその世界の貨幣も必要ですかね」


「夜の調査が認められている事や天界への一時帰宅が出来ないのなら思ったよりはハードなんですね」


「その分、特別手当が厚いですから。特別休暇は休暇中でも働いてる扱いで残業代として出ますし、今回の3日間も実際の調査時間に関わらず、3掛け24時間の72時間分の残業手当が付きますからね」


 そう聞くとこの仕事、意外と当たりかもしれませんね。

 上手くいけば2日で終わって1日丸ごと遊べるかも?

 やっぱり天界はホワイトですかね。

 さっき一瞬だけブラックを疑ってすみません。


「それでは私は職場に戻りますね。…ああそうそう、エルメール」


「はい、なんでしょうか?」


 別れて直ぐに呼ばれましたけど、何か忘れていましたっけ?


「今回の同伴のお礼、期待していますね」


 ……こ、今回の特別手当の全額が吹っ飛ぶようなお礼は期待しないでくださいよ。

 ・

 ・

 ・

 ・

 ・

 ラポーメスタスさんと別れてからは、準備に勤しんでいました。

 一応言われた通りに天界具と貨幣は準備しましたが、それ以外にもあの世界に行く時に常に持っていくコレも持っていくとしましょう。

 じゃじゃーん、冒険者セット!

 一応あの世界で冒険者として登録してるので。

 …まあ今回は仕事として行くので必要無いのかもしれませんけどね。

 え〜と、転生先リストと特記要項資料、現地情報に天界具、貨幣、冒険者セット……よし!準備よしです!

 あとは、転送を頼むだけですね。


「ラポーメスタスさん。女神エルメール惑星イクシオンへの転送お願いします」


「承認受理しました。それではお気を付けて、…転送開始」


 はい!行ってきます!



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