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結果は確認しないといけません

サブタイトル通り今回は確認しに行く話です。

 




「ふぁぁ〜あ、眠いですね」


 あの日、赤子の対応後に天界の記録を漁っていたのでとても眠いです。

 天界では常に昼間のように明るい上に神は眠る必要は無いのですが、地上の人たちの様に1日24時間で睡眠も嗜好の1つとして嗜まれています。

 そして私は嗜む女神なのでちゃんと毎日寝ています。

 しかし昨日は寝る暇がありませんでした。

 実は、天界情報部で担当外の記録を直接漁りに行ってましたから。

 担当外の魂の記録閲覧は出来なくもないのですが、なにぶん過去の記録が多くて多くて…。

 ですが頑張った甲斐あって欲しい情報は見つかったのですよ。

 そう、過去に赤子の対応が行われた事例。

 やはりレアケースであるためでしょうか。

 見つかった記録は片手で数えられるほどしか有りませんでした。

 ですが今回の件で痛感しました。

 知らない、分からないでこれから過ごしていたとしても今回のようなレアケースの担当をする時は必ず現れると!

 というよりも嬉々として担当に振り割って来そうです…。

 ラポーメスタスさん、貴女が子猫を千尋の谷に突き落とすライオンに見えて来ますよ…。

 もちろん子猫は私エルメールです。

 理由は可愛いからです!アイラブスモールキャット!


 こんなそんなで眠りたいですが、仕事の始まる時間になったのでいつも通り出勤です。

 ちなみに天界にはバスとかありませんよ?空間転移で仕事場に一瞬です!

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「あれ?なんですかこれ?」


 出勤後に確認する連絡簿にはこんなことが書かれていました。


【女神エルメール 本日の業務変更について 確認次第天界対応部局長室に来るように】


 なんでしょう…すごく行きたくないです。

 あれ?もしかして昨日の赤子の件でしょうか!?

 ガクガクブルブルと震えて休みを取って逃げたいですが、そんなことをしても後で呼び出しを食らうだけですね。

 仕方ありません。

 こうなったら覚悟を決めましょう!


 …やっぱり怖いので頼れる先輩を巻き込みましょうか。

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「というわけなので、一緒に来てもらえないでしょうか?ラポーメスタスさん」


 頼れる先輩の仕事時間までまだ余裕があるので多分()()()()()()ないでしょう。

 ただ心理的問題はありますが…。


 何故なら今から行く所は、あの局長のいる天界対応部局長室なんですから。

 新米の私でも知っています、局長の怖さは。

 顔とか外見とかが怖い訳ではないのですよ。

 女神であるので容姿は素晴らしい程に整っているのです。

 ただその背に般若の仮面をつけた阿修羅のオーラを常に漂わせているから怖いのですよ。


 私でも無茶を言っているのは理解しています。

 ですから、無理にとは言いません。

 本音は代わってほしいですが、今回呼び出されたのは私ですから。私が行くのは必須です。


「はぁ、仕方ないですね。貴女を局長の前で失神させるわけにも行きませんし。これは貸しにしときますね」





 私ってそんなに心弱そうに見えます?







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