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女子レスラーがVRMMOに入場だあああっっ!平和を賭けて魔王に挑戦するまでのビクトリーロード?  作者: 灰ちゃ
第1章 電脳世界で再デビュー? どうなる、どうする、元チャンピオンの私?
3/11

第3試合 如月って2月の事だよね?

こちら本当に不定期です。

『次は能力値の設定になります』

「能力値って何でしょうか?」

『まずはコチラをご覧下さい』


【ステータス】

名前 未設定

種族 ドワーフ

職業 剣闘士(グラディエーター)

レベル 1

HP 50

MP 20

筋力 20

耐久 20

器用 15

敏捷 10

魔力 5

精神 15


装備:初心者の服

スキル:未設定


「えーっと、これは?数字の意味が良くわからないですが……」

『このステータスはあなたのキャラクターとしての能力を数値化したものです。ちなみに人間で始めますと、全ての能力値が10から開始となります』

「じゃあ20って数字は普通の人より強いってこと?」

『そういう事になります。次の手順ですが、あなたのキャラの個性を出すために能力値に10ポイント分、おすきなように割り振っていただきます』

「……10ポイントかぁ、うーん」


 目指すはレスラーなのだからまずは耐久!と言いたいところだけど。

 確か、このゲームの謳い文句は「自分の運動能力をフィードバックする機能」なんだっけ?

 となると、現役時代に空中殺法の使い手だった私が敏捷低いのは何かと不便かもしれない。あちゃー……それならドワーフじゃなく人間、もしくはハーフを選択しておいたほうがよかったかー。

 でもまあ、なら敏捷にポイント入れれば能力値が20になるし別にいっか。


「それじゃ、敏捷に全部入れます」

『わかりました。それでは能力値の設定を完了します。次はキャラの個性を一番持たせることの出来る「スキル」の取得となります』

「……すきる?」

『たとえば、剣が上手く扱えるのを表すのが〈剣術〉というスキルになります。そしてスキルには熟練度とレベルが設定されていて、スキルを何度も使うと熟練度が上昇し、熟練度が一定値貯まるとスキルのレベルが上がる、という仕組みとなっています』

「そこは現実と一緒なんですね。それは理解しやすい」


 そして、私の前に大量のスキルの名前が並ぶ。

 こんな膨大な量の中から5個のスキルを選択するらしいが、ちょっとスキルの数が多すぎないかコレ?

 逐一全部のスキルに目を通していたら時間がいくつあっても足りないが……


「いや。時間は十分過ぎるほどあるんだよなー」


 私はゲーム初心者だ。もうゲームをしなくなってからどのくらい経つのかわからない。だから最初はきっちりと説明読んで、私に相応しいスキルを選択しよう。


 まず必要なのは〈格闘術〉だ。

 レスラーの技と格闘技は根本的に違うと物申したいが、このゲームでは徒手空拳で戦うスキルはこの〈格闘術〉以外なかったので、仕方なくこのスキルで妥協する。


 〈体術〉も空中殺法使いの私には必要だ、と判断した。ファンタジー世界でポストやロープはないだろうが、現役時代は場外戦でよくパイプ椅子や机を踏み台にして、ムーンサルトやラ・ケブラーダを相手に放った記憶がある。


 〈話術〉は、単純に私がマイクパフォーマンスがあまり得意ではなかったから、スキルでそれを克服出来るのはありがたいと思って取得してみた。

 あと2つは〈根性〉と〈気合い〉を選択した。

 どうやら〈根性〉はあらゆる防御にボーナスがつくらしい。

 〈気合い〉のスキル説明が「気合いがあれば何とかなる!」しか書かれていないのが気にはなるが……

 正直言ってこの2つのスキルは名前買いだ。

 やはりレスラーには〈気合い〉と〈根性〉は必須要素だと、引退した今でもそう思うからだ。


 この場所からは現在の時間がわからないので、どれだけ時間が経過したのかは知る由もないが、かなりの時間を掛けたのは体感的にわかる。

 

「お待たせしましたっ!この5個でお願いします」

『はい、無事に選択出来たみたいでよかったです。それではあなたの初期所持スキルは、〈格闘術〉〈体術〉〈話術〉〈根性〉〈気合い〉の5個に加えて、ドワーフの種族スキルの〈暗視〉と剣闘士(グラディエーター)の職業スキルの〈決闘〉が加算されます』

「ええっ?2つも余分にスキル貰えるんですか?」

『はい、どの種族と職業にもついてきますので』


 よ、よかったー……。

 貰えるスキルと重複(ダブ)ったらどうしようかと思ったけど。

 〈暗視〉は夜に目が見えるあの暗視だよね?

 〈決闘〉……のスキル効果がよくわからないけど、うん。ゲームが始まればわかるだろうし、名前からして私に向いてそうなスキルかもしれないし。


『それでは最後となりますが、このゲームでは身体能力をリングで読み取る機能上、性別や極端な肉体年齢の変更は出来ません。ご了承下さい』


 うん、まあ私の場合ドワーフだから、それ自体がに極端な変更のような気もするんだけど。

 それに男になって遊ぶ利点(メリット)が私には思いつかないので、そこは別に気にしないでおく。


『あなたのキャラクターの名前を教えて下さい』


 リングネームの如月か涼にするか?

 うーん、どちらも自分の中でピンとこないな。

 そういや、如月って旧暦の2月の呼び名だっけ?なら、いっそ2月の英語読みで名前を決めてみようかな。

 えーっと……2月は「February (フェブラリー)」だったよね、なら……


「それじゃ私の名前はフェブラでお願いします」

『これでキャラクター登録を全て完了しました。修正や間違いがなければこれで登録され、以後は修正出来ませんのでご注意を。問題がなければこのままゲームを開始出来ますが』


 いよいよゲーム開始だ。

 私はこのゲームで新しい生き甲斐をみつけることが出来るのか。

 私はなんだかワクワクが止まらなくなっていた。

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