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女子と二人で異世界転移

「もう昼か…」

部屋の中にある時計を見てふと口に出す。

俺、影谷 誠 23歳 は、大学卒業と同時に叔父の大量の遺産が流れ込んできてニートになった。

かといってゲームばっかりやっているわけでもなく、ネットで小説などを購入して読むのが趣味だ。

最近は推理小説にハマっている。

今日も新しい小説が届く予定だ。


十分後インターホンが鳴った。


「宅配便でーす」

「はい、 今出ます」


届いたか。俺が頼んだのは、異世界探偵旅行というある探偵がたくさんの異世界を旅をしながら事件を解決していくファンタジー推理小説だ。


「はい、 ご苦労様です」


ドアを開けて荷物を受け取ると同時に違和感を感じる。いつもの宅配便の制服じゃなかった。今日は違う宅配業者だったのか?まあ気にしないでおこう。

部屋に戻って早速ダンボールを開ける。


「あれ? 何にも入ってない」


たしかに何も入っていなかった。業者のミスか?


「クソッ! クレーム入れてやる!」


その時だった。あたりが眩しい光で包まれ、見たこともない場所に飛ばされた。そこは、どこなのか検討もつかないあたり一面真っ白な場所だった。

そこに1人女の人が立っている。黒髪ロングの女の人だ。すると、彼女の方から話しかけてきた。


「こんにちは」

「え? あ、 こんにちは」

「あなたが異世界探偵旅行を購入された誠さんですか?」

「そうですけど?」

「分かりました。 突然ですが誠さん、あなたにはこれから7つの異世界を旅していただきます。」

「はい⁈」


情報の処理が追いつかない。急に光に包まれたと思ったら訳の分からない場所にいて、それに異世界を旅する?どういうことなんだ。それに7つの異世界を旅するって、俺が買った推理小説の内容そのまんまじゃないか。


「ちょっと待て! 急に異世界とか言われても理解できない!」

「そうですね。 1つずつ説明すると、まずここはエターナルエリアといって、ここに来た人は、7つの異世界を旅してもらって、そこで起こる大事件の犯人を捕まえてもらいます。」

「そんなこといきなり言われても、それに一人で異世界に行くとか絶対に無理です!」

「一人ではありません。もう一人ここに来た人がいるので、その人と二人で旅をしてもらいます。」

「それでも、絶対に嫌です! そもそも僕に何のメリットがあるっていうんですか⁈」

「メリットはありませんが、このままでは、あなたのパソコンの中のデータが全て親族に見られることになりますよ」

「な⁈」


パソコンのデータが見られるだと⁈それだけは阻止しなくては!クソッこの女、とことん俺が嫌なことを追求してきやがる。


「旅をして事件を解決してくださりますよね?」

「…分かったよ」


仕方ない。パソコンのデータのためだ。


「では、そろそろ一緒に旅をする相方と会った方がいいでしょうね。今ここに呼びましょう。」

「ああ、頼む」


相方か、できれば頭のいい人がいいな。すぐ終わりそうだし。


「では呼び出します。これから一緒に旅をしていただく、竹下 雪さんです」

「な?」


女子だと⁈しかもめちゃくちゃ可愛い!年は19くらいに見える、金髪でポニーテールの綺麗な人だ。


「 あ、 そのあなたが誠さん?」

「は、はいそうです。その、なんかよろしく」

「はい、よろしくお願いします。」

「別に敬語じゃなくても大丈夫だよ。」

「分かったわ。呼び方は雪でいいわ。私も誠と呼んでいいかしら?」

「ああ、大丈夫だ」


まともそうな人でよかった。この人となら大丈夫かな。


「では、これから異世界への転移を開始します。尚、異世界での言葉は自動的に翻訳されます。服装や髪型なども、その世界によって勝手に変わるので変な目で見られることはありません。」

「分かった。最後に、7つの異世界の事件を解決すれば元の世界に帰れるんだよな?」

「はい、もちろんです。あなたたちの活躍を期待しています。では、頑張ってください」


そのセリフとともに、視界は再び謎の光に包まれた。

そして、気がついた時には、そこは、


異世界だった。




























第一話はここまでです。

最後まで見てくれてありがとうございます!

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