フォルトゥナ・ブラッド
フォルトゥナ・ブラッド
作者 廣瀬
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あらすじ
国を滅ぼされた元王女キアラは、遭難した船から救助された際、生き別れた家臣の息子ディゼルトと再会する。敵国エニグミスタで働き始めた彼女は、ディゼルトが画策する復讐を止めようとするが、それによって故郷をめぐる病気と紛争の嵐にまきこまれる。いっぽうエニグミスタ公爵姫ジェニアは、王太子妃に内定したものの一年前に出会ったディゼルトを思い切れずにいた。また、王太子ヴェーロは、みずからが滅ぼしたフォルトゥナの王女が忘れられない。
砂漠のなかの花咲く国、一夜にして滅んだ伝説の国フォルトゥナをめぐる、因縁のものがたり。
感想
もうこの作品は書籍化待ったなし。そう思わせる作品です。この作品を一言でまとめるのならば、4人の成長物語です。4人がそれぞれの背景、思いを抱え、葛藤し、成長していきます。互いが自分の信じた道を行こうとした結果、最悪の結果を招くが、それでもかすかな希望、良い未来を夢見て進んでゆくのです。
あらすじを掲載しましたが、この物語が具体的にどういう作品なのか自分なりにまとめてみました。
元王女キアラは国を滅ぼされ、彷徨っているうちに幼馴染で元家臣の息子ディゼルトと再会する。そこで、彼が敵国エニグミスタへの復讐を企ていることを知る。いたずらに戦いを起こすことは、いま平穏に暮らしている国民の命を無駄に散らすことだと知っているキアラは彼の復讐を止めようとする。その過程で王太子ヴェーロと出会い、ディゼルトの復讐を止めるため、ヴェーロとともに行動を共にしていく。
一方王太子ヴェーロは幼いころに訪れた異国の王女キアラにほのかな恋心をよせ、忘れきれずにいた。しかし、その国を滅ぼしたのがほかならぬ自分であり、王女の行方もわからずにいた。そんなある日王女にそっくりで名前も同じ異国の少女キアラと出会う。ディゼルトの復讐劇がはじまる中、その少女を王女の身代わりとしてたて、ディゼルトをけん制する。ディゼルトを追いかけているうちに、物語の舞台はキアラたちの故郷であり、亡国フォルトゥナへと移る。追跡劇の中でヴェーロは自分が王女に仕立てた異国の少女キアラに思いを寄せていく。(彼女が実は本物の元王女だとも知らず)
そして、ついにその時はやってきた。ディゼルトを追い詰め、ディゼルトの故国復興の野望をとめたとき、ついにヴェーロはキアラが自分が恋心を寄せていた本物の元王女だという事実を突きつけられた。そのことに衝撃を受けすべてに絶望する。
みんな挫折や苦難を経験し、そして成長していく。そこは決して楽な世界ではありません。そんな絶望な世界の中で、各々が未来に希望を見出し、歩みをすすめていくのです。それは現実世界の中でも通ずることです。日々、仕事や学習という苦行(もちろんそれが楽しいという人もいるのかも)をこなしていくが、それでも楽しい未来を見出すために日々奮闘していく。真っ暗闇の中に差し込む一筋の光、そんな感じです。(やばい、自分でも何を言っているのかわからなくなってきた ( ´∀` ))
でも先に言いましょう。この物語はハッピーエンドで終わります。そこは安心してください。(何を安心するんだか)
話を作品紹介に戻します。この物語の優れている点はその心情描写です。豊かなで丁寧な心情描写がこの作品を引き立たせ、それぞれの登場人物の喜び、悲しみ、絶望、葛藤をよりリアルに感じることができるのです。もう一度いいます。書籍化待ったなしの作品です。
文章評価10p/10p
ストーリー評価10p/10p
(今気づきましたが、自分が紹介する作品は自分が読んだ数多の作品の中でも厳選した作品です。なので文章評価とストーリー評価が常に超高得点になってしまいました。なんかこの項目を設置した意味がありませんね。でも設置しちゃったのでそのままこの項目も残していきます)