全ての始まり
『殺される』
既にちぎれ、投げ出された自分の腕を見て山西アキハルは思った。
殺されることに恐怖は感じない。
でもなぜ殺される?俺に殺される理由なんてないはずだ。
怒りが膨れ上がった。幼い頃から戦うことを許されていなかった俺は力の加減というものを知らなかった。俺は怒りに任せて暴れた。
気付いた時にはもう全てが終わっていた。襲ってきた魔族のもの達は疎か、神ノ民も絶滅していた。その中には当然、父と母もいた。
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六君子の一人、ウーゴ=エンジュは焦っていた。
主であるシウが降臨するよりも前から生きてきたウーゴでさえこれ程の魔力を他から感じたことは無かったのだ。実のところを言うとシウの魔力も遥かに凌駕する程の力だった。
「ウーゴ様!報告が御座います!」
「なんだ。言え。」
ウーゴは報告を受けなくたって大体の予想はついていた。でもウーゴはそれが本当なのか確かめたかった。
「第一陣、全滅。後方で待機していた第二陣以降も全滅!」
まさか。第一陣は全滅しただろうと思っていた。第二陣以降も全滅?そんなことあり得ない。
「本当なのか確かめにいく。」
ウーゴは一人で戦場に向かった。止めようとした部下達を振り払いかつてないほどの恐怖を感じながら。
まとまってない気がする……。
思うことあったらどんどんいってください!