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府会議員になる。  作者: HIKARU
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決起するというのは

 今日は、ネットで知り合った政治についてのオフ会がある。

「 光一、今日は何人来るの?」

「 10人程来る予定やで、なんで人数を悟が気にすんねん。」

「 光一、人数も今後は考えた方がいいよ。それはここに来る10人を説得出来るかどうかに

 かかってると言ってもいい。顔も素性も知らないから、きっとビッグマウスで光一に絡んでくると

 思うよ。特にこういった場面なら女性の前で調子に乗ったコメントをして気を惹こうという輩も

 必ず出てくる。例えて言えば小さな国会みたいな会話になるんじゃないかな。なんせ今回の集まりは

 政治についての集まりだろうから、愚痴ばっかり言ってきっと取り留めのない会話で終わって

 進歩がまるでないとおもうしね。僕が忍びで言っている藤川議員の政治団体の会話もそんな感じで

 終始終わる。聞いてて全く明るさを感じなくて、陰鬱な気分になる。そこで今回は光一に

 スカッとする人物を演じて欲しいんやけどね。」

「簡単に言うけど、なかなか難しいと思うでそんなスカッとするような人物像演じるのは

 政治に興味があって立候補しようと思ったのもここ一年くらいやし、準備もまだまだやしね。」

「準備がっていうか、もう立候補するってだけで、今回は光一が一歩前進しているんやけど

 それを気づいてないなんてホント、上を目指して行動しているんやね。」

「褒め殺しですか悟君。(笑)そんなもんなんかな。やりたい事を実現するにはっていつも考えて

 いたけど、それは悟や紀洋が競争と協力を惜しまずに動いてくれたからだと思うけどね。」

「今日の集まりでスピードを加速させたいって考えてる。光一の言う競争と協力の輪を広げるのが

 今回の目的やねん。けど、話題の中心に光一は最初になってはいけない。会話で最初に褒めて

 後で叱られるのと、最初に叱られて後で褒められるのとではどっちが不快に思わないと思う?

 きっと、最初に叱られる方が後で叱られるよりも心の置き方が受け手が違って聞こえる。後で

 強烈な興味をひくことをすれば、印象はずっと残るそしてその中でごく小さな約束でも直ぐに

 果たすって覚悟して会話をして欲しい。それの回数を多くすることで光一の信頼が高まる、

 そして、いま現実で出来る約束だけしか約束をしない。連絡を頻繁にしないことを勧めるよ」

「 最初の約束は理解できるけど、連絡を頻繁しないといけないってとこはちょっと理解できない

 逆に頻繁にした方が仲が深まる気がするけど」

「ネットの住人はたった数回しか見ないユーザーと頻繁に見ているヘビーユーザーってのを

 光一も聞いた事があると思うけど、ヘビーユーザーはネットで顔を見せない分、その中で

 自分が王様にでもなったように振舞う。そう言う人は実際には行動しないって言うのは

 言い過ぎかもしれないけど、その中で自分でキャラ設定しながらあくまでも仮想の範囲でしか

 言わない。こういった政治の話になれば知識の王様のように振舞ってしまう、そしてこういった

 オフ会にはある意味ビッグマウスキャラで終わってしまう。光一はそんな彼らを時には興奮させ

 時には理解をして距離をとって行動したほうがいい、間違っても同一の人間だと言われないように

 気をつけて行動しないと」

「わかった。じゃ、指定の場所に行こうか」


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