政治資金を集める
「 悟。政治資金を集めるってよく政治家がやってるパーティー券販売みたいなやつやろ。昔、
ライブするって券を配って実はライブをしないって事をやってるヤンキーがいた気がするけど、
そういうイメージがなかなか抜けないからパーティー券って聞くといいイメージがない。」
「 政治家になったらそんな事を考えるとして、ここで言う政治資金って言うのは活動するための
運営費用を稼ぐって事やで。大体5百万円位は見積もった方がいい。立候補費用にまず、100万円
を選挙管理委員に渡さないといけないのとポスターを選挙運動範囲内に貼らないといけないし
選挙カーのチャーターだって必要になってくるよ。」
「 そんなにお金がかかるのか。貧乏人には立候補できないシステムやんか。そんなにお金が
今時の安い給料で稼げるっていうか貯金すらままならないのに。政治活動費って確か1年にそんだけ
議員に渡されるんじゃないの?それを本当に活動したい人に渡せばいいのになんて考えが出てくるよ
愚痴っても仕方がないけどね。」
「 今の仕組みでどう戦うかが必要になってくる。資金が必要なら借金しないで稼ぐ方法を考える
さっき紀洋に言った事を光一にもやってもらって資金を稼いで行く。そうや、二人共今日ここに
いてる事を武器にしないと。」
「どういう意味やねん。俺たち今、はもったね。」
「 二人で競争するんや。どちらが月にどれだけ稼ぐか。せやなぁ。紀洋は今の給料から
10万円位あれば生活が安定するやろうから。それを半年でクリアする。条件は最初1万円のみ
で始める軍資金が無くなったら終了。仕入れが1万円って事やでそして販売していこう。
これで2人とももっと規模が大きくなったら二人で一つの会社を作ることを目標としよう。」
「悟。紀洋はともかく、僕は議員になるのが目標だし議員って仕事を兼任しちゃいけないん
じゃないのかい。」
「 光一、それは地方議員の本来の役割からすれば自分の仕事をしながら街の行政を考える
地元の有識者から始まったって考えれば地方議員は仕事をしながら議員をしても構わない
んやで。実際に法律にも触れないからね。」
「そうか。じゃあ紀洋。勝負しよう売上のいいもんがその会社の社長でどうや。」
「ええやん。やろか。」
「じゃあ。最初の半年間は月に1回ずつ会おう。毎週僕に報告してくれないか。でも最初の
一ヶ月は登録とかがあるしパソコンの能力にも差が出て当然だから、2ヶ月目から本格的に
売上を見ていこう。二人に助言しておこう。最初の1ヶ月の準備が大事やで。」




