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府会議員になる。  作者: HIKARU
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40歳で妻子持ちの決断はしづらい。

なんだかんで週末を迎えてしまった。悟からの宿題はこなした。予習である紀洋の転職の話は

悲しいぐらいの現実を突きつけられた。でも僕は、何歳であっても夢や希望をもって生きることが

出来る街にしたい。なんでこんな風になってしまったんだろう。どこが間違っていてどこが良かったのだろう。僕もいま会社を辞めたら生活が出来ない。預金もできない賃金しかもらってない上に、強烈な

売上重視の世界で無理やり働いて、心まで傷んでしまうような価値観、本当に資本主義って自由なんだろうか。社会主義の方がまだいい面もあるだろうし、共産主義も悪くないのではないだろうか。

なんだか、日本の行きたい方向はどこになるんだろう。この考え方がいけないじゃないんだろうか。

あの人ならやってくれるって、責任を取らなかったつけが今ここに来ている。せめて、次世代には

もっと考えて自分の考えで生きていける世界のあり方を築ける土台だけは作らないと...


まぁ、僕も最近こんな考え方になったんやけどぁ。

ブツブツと待ち合わせの喫茶店に向かった。


「 光一、ここやでここ!」

「 おう。悟。」

「久しぶりやん、光一」

「紀洋、だいぶ変わったんちゃうか。貫禄づいた体型やんけ。目は死んでるやん」

「づけづけ言うところは、変わってないやん光一。せや、今日、悟に転職するべきか、しないほうが

 いいか聞いて判断しようと思って、会社の連中とか嫁になかなか相談なんてできへんやろ。

 なんでも上司に相談してって言う、社交辞令みたいな会話って本当に相談したら迷惑な顔するくせに

 建前だけは行っておかないとって言うそんな感じ嫌いやねん。寧ろ、づけづけ言って、昔と変わらん

 光一がいてこの場ももっと良くなるってワクワクして待ってたんやで。」

「 紀洋も僕も光一がここにいることでなんだか昔の三馬鹿トリオの復活みたいで嬉しいよ。

 昔のように、馬鹿な真似は出来ないけど、紀洋が社会の歯車から抜け落ちそうなのを見てられなくて

 何とか助言じゃないけど、アイデアを持ってきたよ。紀洋の現状を教えてよ。仕事をなぜ辞めたくなっ たのかって事と妻子があるのにその決断をせざる負えない状況の事、光一が言ってた通り目が死んでる

 やろ、その原因もしっかりと分析しないと前に進めないからね。」


本当に今日は深い話になりそうだ。

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