アラフォーは選択肢は少なくなる
紀洋が転職や家族の事で悩んでるみたいやから、バイト状況でも調べようとコンビニでバイト情報やら
転職マガジンを見たけれどどうも納得がいくような内容はない。
明日、ハローワークに行ってみよう。
翌日、9時にハローワークがあるので行ってみることにした。
なんだ、この混雑ぶりは、こんなに人が集まってるなんて知らなかった。えっと仕事情報を
もらうにはどうすればいいのだろう。
「 こちらの書類に必要事項を書いて提出してください。」
しばらく待っていると、林光一さん、いって見るとパソコン入力情報とパスワードを貰った。
早速、40歳の転職情報を検索!
殆どなくて警備員のバイトや清掃員のバイト、時給は800円って、最低賃金価格やんか。
これが現実か。仕事を辞めたくても辞められない現実を見たようで、怖くなって
ハローワークを足早に逃げるように出た。
まじかよ!これが現実か。ネットの書き込みなんかでもう生活保護がいいとか、生活保護をもらうほうが
いいって書き込みを見て、情けない奴らなんて思っていたけど、実際こんな安い賃金で働いても生活保護の方がいい金額が手に入ってる場合を目の当たりにした様で切なくなった。
非正規社員とかそんなんじゃなくて、資本主義がもう駆逐している様な気分になった。
底辺から夢を掴むなんて昭和の中頃の飢えた感覚も今は必要がないって言うか。そんな気分にさせられる
夢を持て無い社会構造が僕の知らない世界でじわじわと世の中を蝕んでる。全く憂鬱になってくる。
本当に坂本竜馬じゃないけど、今一度日本を洗濯しないと、長年溜め込んだ汚れは落ないいんじゃないか。紀洋に何か格好つけて経営者の立場とか言おうとしていたのがなんだか本当の問題解決にはならないんじゃないのか。それよりも夢がない世界で夢を与える手段を考えるほうがいい気がする。
ネットビジネスは胡散臭いけど、安く仕入れて需要のある所に少し高く売るこれが商売の基本だと
思うから、そう言った線で紀洋に伝えて見れば、僕もネットビジネスにチャレンジして政治資金を
稼いでいかないと、誰かがお金を貸してくれる訳じゃないし、借りてしまったら他の地方議員の
政治資金と同じで出資者に頭が上がらなくなっていいように使われるだけや。
ネットビジネスをやってみて今の職場の給料と同じになったら、会社を辞めて独立って方が
夢のあるある話やし、こんな暗いハローワークでの思いもしなくて済む。
ネットにはまだまだ可能性がある。
ネットビジネスを僕も挑戦してみよう。そして実践データを紀洋に伝えてあげれれば、今よりも
もっとましな考え方が出来ると信じたい。




