支配する人とされるひと
中家部長の話は非常に興味が湧いた。人の上に立つ者の考えは全く違っていて、法律はやはり一番下の
働かないといけない労働者に対して有効に出来ている。当たり前って言えば当たり前なんやけど、
一番底辺のパートさんの方が守られてるって言う考えは、僕には思いつかなかった。言い換えれば
法律を有効に行使することなく会社にいいように動かされて、愚痴や文句ばかりを言ってる事も
理解できた。会社は言わば、法律に触れてはいないが働かせている従業員が知識を持たないように
穿った物の見方で言えば、考えないで働かせるように仕向けて、マニュアルなんてものを作って、
さもそれが正しいと思わせる仕組みを構築しているんだっと思った。
悟にもっと具体的に説明するには、働く側の思いと働かされる側の思いの違いをどうやったら狭める
事が出来るかどうか、なぜ、そんな違いができるのかも聞いてみたい。
そうすることで、議会議員を目指す僕の動機やメッセージに役に立つだろう。
紀洋も子供が出来たけど、今の会社の給料じゃやっていけないから悟に相談するってことやろうけど、
あいつは、この働かされる側の言い分ばかり悟に言ってその日は終わりってなるんじゃないのかな。
僕がその場所に行って何が出来るやろう。
そうか、四十代で再就職するには、新入社員と違うことを売り込まないといけないって事は
中家部長の話を応用して、面接に挑んで貰うって事で紀洋がうまくいくんじゃないのかな。
よく通勤途中の車内で見かけるテクニックを貼っているのとは違うんやけど、僕が思うことは
合ってるかどうかではなくて、等身大の自分を話ことや経営者の心持ちを踏まえた面接を行う事で
雇われるだけではないですよっていう。情熱を面接官に言えるのではないかなっって感じる。
しかし、マニュアルで行動しているいや、させている会社にとっていらない人物とも映るし、
ただ、年次で給料が上がらない今の現状なら、役職を目指して努力するギラギラした40代の方が
いい気もする。大体、自分も含めて勤務年数が長くなると、考え方が一定しているので
突飛な発言が出来る状態ではなくなる。この事を踏まえて40代の攻めの面接をすればいいんじゃないか。
そう感じた。
そうや、紀洋に希望を与えるために、この考え方で、僕自身が面接を受けてみよう。
その内容や雰囲気を伝えるだけでも紀洋が一歩前に進める機会になればいいと思う。
明日、休憩時間にバイトの面接のアポをとってみよう。断られる確率も考えて
5件ほど、しかも明後日に面接をしてくれる所を探そう。




