誰でもなれる可能性を信じて
日本の都市、大阪で平凡に暮らしているのだが、ここ数十年政治家の汚職が
続いている市民もそんな政治に全く興味なくてただ、消費する事や
娯楽や自分の為だけに生きていいる市民ばかりがいる。
「こんな夢も希望もない生活のどこがいいんだ。何がしたいかわからないけど、夢も希望もない
のなら夢も希望も叶えられる抜群な仕事ってないかなぁ」
そんな棚からぼた餅のようなことを思いながら、御堂筋近郊を兎を難波から心斎橋筋に向かって
ブラブラと誰かに合わないかと歩いていた。
ふと、機関車の轟音のような声で
「 安心第一党 藤川弘志です。府民の為に全力で皆さんの期待
に答えて参ります。府民に希望や夢を実現できる社会を造る第一歩として
貴重なあなたの一票をお願いいたします。」
おいおい、このおっさん何年府会議員やってんだ。確か前回もなんか言って、当選して
議員になった筈だけど。経歴は関西福祉大学卒業、その後農林水産省に入って、
府議2回当選、今回は3回目で歳は42歳。
俺と真逆な生活環境で育っている奴じゃないか。こんな生活をしている奴が市民の気持ち
なんて本当にわかるのか。おっさんの生活を助ける一票なだけじゃないのか。だいたい当選したら
偉そうに振舞ってこちらを見ようとはしないのに、なんで周りの応援の人達もあんなに必死になってい るのか不思議でならない。このおっさんが通ればこの人達は何か得するのかなぁ。
と、下世話な事を考えながらその場所を通りをすり抜けようとするとまた、別の声が聞こえてきた
「 社会共有党 近藤和夫です。府民の生活を守るお手伝いをさせてください。企業の法人税引き下げ
断固反対です。府民税引き上げもさせません。皆様の明るい明日の為に社会共有党一丸となって府民 の生活を守ります。」
この人は自己主張より党が生き残ればいいような演説な気がする。こんなに言ってることが沢山出来る ならこんなくだらない街にはならない気がするんだけど。
また、遠くで、無所属議員が永遠と演説をしている。
「 議員になれば、こんな面白くない街を夢に満ちた街に変えることができるのか?
今回の選挙に興味が出てきたので投票に言ってみよう。」
そんな気持ちに今までなった事がないのに何故か胸が熱くなって抑えきれない何かを手繰り寄せるよう
に興奮しきっていた。