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FINAL MASTER  作者: 飛上
Prologue
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Prologue

こんにちは。

飛上といいます。

自作RPGというものを作った際のシナリオをリメイクしたものを掲載させていただいております。



遥かなる時の彼方

 

 果てしなき空の向こうに存在する

  

  かつて神々とともにあった世界


   人はラウナローアと呼ぶ


    ラウナローアに神ありて、その世界の生きとし生けるものを慈しみ


     時には戒めて、行いを糺した


いつの世においても神は存在し、そのときどきにおいて姿を変えるものである。

ある時は人の姿をして現われ、人知を超えた力を見せた超越者であったり、またある時は大いなる意思を伝える伝承者であったり、そして預言者であったこともある。

時には巨大な異形の存在として現れることもあれば、あらゆる自然現象にすら、人は神の存在を見てきた。

人は神を恐れ、敬いその日その日を生き続けることを喜びとしていた


だが、ラウナローアにおいて、神とは単なる想像上の存在ではない

神は実在している

神とは人と共に時間を共有し、同じような姿をして日々を送る。

そう、まさに人そのものこそが神と呼ばれる存在であるかのように・・・

それでも人は神の存在に恐れ、敬い続けてきた。


そう、一つの運命の歯車が狂うそのときまでは・・・


History


かつて神の御名を恐れぬ者たちと、神の存在を敬い続けた者達の二つに分かれての壮絶な戦いがあった。戦いの火種はラウナローア全土に蔓延し、全ての人種、生物、そして神までも巻き込むことになっていったのである。戦いは壮絶を極め、空を赤く、大地を黒く、海を血の色にかえてゆき、ついには滅び逝く種族も現れ始めた。人々の悲鳴、絶叫、断末魔の声は絶えることなく、もはやラウナローアそのものが滅びゆくのではないかとも囁かれた

すべてにおいて絶望にうちひしがれていたときに事態は激変した。

それは、戦いの渦中に現れた戦士の姿

伝聞によればその姿は屈強な肉体を有する大男であったと云う者がいた。またあるものは女性のような端正な顔立ちをした姿をしていたとも云う者もいる。彼らは争い続ける者達をことごとく打ち倒してゆき、ついには戦争そのものを鎮めるに到ったのである。

だが、彼らが去っていった後に残されたのは、無残に破壊しつくされた文明と多くの生命の血から出来た赤い海、そして大地に刻まれた巨大な爪跡だけだった

やがて生き残ったものたちは、世界を見えない壁で隔離したかのように、お互いを干渉することなく暮らしてゆくこととなるのである

戦いを鎮めた戦士達の存在は人々に伝えられ、時には世界を救いし英雄として、またあるときは、世界を滅亡に陥れた魔王として伝承されてゆくこととなる。

いつの日か、神も人々の前から姿を消し、もはやその存在を知るものは誰一人としていなくなっていったのである。


World


ラウナローアと呼ばれる世界にはその中心にテラン大陸と呼ばれる大陸が存在する。かつての戦いで最も激戦が繰り広げられた場所でもあり、その中央は戦いの影響で草木も育たぬ砂漠の地と化している。もはやあらゆる生命を拒絶し何人も入ることを許さない死の世界である、砂漠から東にわずかに人々が暮らすことができる大地が存在する。

テラン大陸より海を越え東に位置するトレイア大陸、テラン大陸の砂漠ほどではないが、岩場と荒地が続く世界である、テラン大陸同様沿岸部にはその地に住まう人は生活している。

テラン大陸より南に位置するのはセノン大陸、大陸北方には広大な草原地が広がり、南方に草原と同規模の森林部となっている。

あとはいくつかの島々で形成されており、未だ人類を拒絶した場所も数多く存在する。その三つの大陸に住まう人種を一まとめにするのではなく、多くの種族によって形成されることになる。


ライティン・・・・ラウナローア中央部から東にかけて存在する人種。かつて神とともに戦い続けた人種でもある。現在は争いというものを起こすことなく、ただ、神を恐れ、敬い続けるその思想は変わらないままでいる。


ヴァリアス・・・・テラン大陸よりも東方にあるトレイア大陸に存在する人種。その昔は竜、ドラゴンとして存在していた種族、当時はその種族の特長として、耳がライティンたちよりもとがった形をしており、その耳のさらに上より生えるその角がヴァリアスとして深く印象付けられる。現在は竜としての力も薄れ、とがった耳、角などの特長も見られず、言語は違えどもライティンとなんら変わらぬ姿で存在している。


ファーレル・・・・テラン大陸から離れて南方に位置するセノン大陸に存在する種族。

やはりヴァリアス同様、ライティンたちとなんら変わらぬ姿をした人種であるが、大きく違うのは、ファーレル種と確信付けられることにもなるその蒼く輝く瞳である。

彼らは古くから自然界との共存を旨とし、自然のあるがままに生活を営んできた。

現在はもはや伝承の中でのことではあるが・・・


レミュータ・・・・古くからラウナローアに存在する種族の一つであり、ほかの種族に比べて、魔法の知識に精通した種族である。

その知識を流用されることを怖れたため完全にほかの種族たちとは隔離された存在でもある。


サーノイド・・・・大いなる戦いの中、最後まで、神を恐れず、争い続けた種族。

かろうじて滅亡は免れたようだが、今となっては何も知りうることが出来ない。


物語はその戦いが終わりを告げた2000年後のことである


Prologue


2000年という時の流れというものは人々に残る悲しい記憶すべてをはたして忘れさせてくれたのであろうか?

かつて大きな戦争があったなどをも感じさせないほどに文明は栄え、やがてテラン大陸東南部に住まうライティンたちによって集落は都市へ、遂には国家としての歩みを生み出すことにまで進展した。

同様に大陸北東部においても新しい国家が生まれ、二つの国は南をアファ、北をラクローンと呼んだ。アファとラクローンの間にはその国を分断するかのように山脈が沿岸部まで連なり、二つの国は交流もままならないと想われていたが、いつからか陸路ではなく、海路によっての交流が行われ、二つの国はともに栄えるようになったのである

されど文明は繁栄だけをもたらしたわけではない。人の欲望がそうさせるのかもしれない

深い眠りの中にあったであろう古代の遺物を見つけたが故に、先の戦争で失われたであろう文明の利器を我が手にしようと先んじて利権を争おうとする。あろうことか、神の存在をも冒涜する行為にまでに増長する者まで現れたのである。

それを見ていた神々が、人の驕りに鉄槌を下しはじめたのであろうか?

ある時は巨大な地震が大陸を揺さぶり、風は吹き荒び、太陽は無慈悲なまでに世界を照り続け、作物を枯らし、水は干上がり、渇きを与え、他にも数多くの天災に見舞われるようになり、人々は絶望と恐怖に染まっていくのであった。

その最中にときの預言者は言葉を紡ぐ。

人が神を超えたと錯覚し、増長しはじめたとき、世界は再び混沌の中に引き込まれ、全てが闇の中に閉ざされることになろう。

いつの頃からか、二つの国の交流は次第に途絶えがちになったのである。それを皮切りに世界は大きな波紋を起こしはじめた。


魔物による人間に対する襲撃・・・

アファの西部にはアファ平原以上の広大な死の砂漠、ズィーグ砂漠が存在する、その砂漠より突如として魔物の軍勢が迫ってきたのである。

ラウナローアには人間や家畜とは違う異形のものを魔物と呼ばれてはいた。魔物は人の集まるところを避け、人気のあまりこない遠くに住処を設けて、その縄張りを侵さない限りは、人間を襲うようなことはしなかった。ましてや群れを成して人間を襲うなどということはこれまでそんな事態は一切なかった。辺境に位置する集落ですら起こり得ないであろう事が、多くの人が住まうような都市に向かって攻めてくるようなことなど・・・

それが、二つの国との交流が途絶えたと同時に魔物の軍勢と呼んでもよい数に襲われる事態がおこったのである。急遽に討伐軍を結成し魔物を迎え撃つ準備を進めたアファ国は砂漠の境において砦を建設し、魔物の軍勢に必死に抵抗を試みている、だが、そのなかで兵士達は不思議な光景を目にする、魔物たちを指揮している人間の存在が兵士達の証言から数多くみられるのであった。

のちにライティン達は気づくことになる、魔物を統べる人間たちこそ、かつての戦いにおいて最後まで争いをやめることがなかった種族、伝承において忌み嫌われた存在。

サーノイドと呼ばれた種族であったことに


人は神に見捨てられたのだと嘆くのであろうか?


その疑問の糸はどこまで手繰り寄せたとしても結びつくことはない・・・


それでも人は忘れない、混沌の中を駆け抜けた・・・

 

 最後の戦士の物語を・・




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