2/2
使命を得る
スカウトについていった僕は、やっぱり事務所風の場所に連れてかれた。
「やっぱり、僕のことをダシにしてエロにでも出させるつもりか??」
なんてことを頭で考えてた。
すると、お茶を出したスカウト風の彼は、僕の思ってることを、ズバリ言い当てた。
「もしかして、体の良いエロビデオのバイトの面接とかだと思ってんじゃないよね。」
僕は、読心術でも持ってるのかと構えそうになった。
「わかるよ。いきなり、声かけたらキャッチだって思うよね」
と、全否定した。
続けて彼は言った。
「君は、死に場所を探してるんでしょ??」
ますます僕は、動揺を隠せなかった。
なんで僕のことを見てきたかのように全部知ってるんだい。
僕が、口にだす前に彼はその答えを告げた。
「君には、生きて欲しいんだよ。君に死なれたら僕は顔向けができなくなるんでね」
誰に??なんで僕が必要だと??
彼は、お茶を飲みつつこちらをニコリとするだけ。
僕は、どう返したらよいか迷った。