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出会い
「おいらと一緒に樹海で死んでくれる人捜してます」
僕は、社会からドロップアウトしたすさんだ生活をしていた
いっそ、自分なんて。
って、何度となく死のうと思った。
でもそれは全て未遂に終わった。
これで楽になれると思った瞬間。
「君にはお願いしたいことがある。命はムダにすることはない」
と、優しい声でハッと我に返る。
そんなあるとき、ふと渋谷の街を歩いていた時、スカウトに声をかけられた。
「君!人生を180度変えてみない?生きてたってつまんないってさ、顔に書いてるよ」
なんだか言い当てられて、返す返事を無くした。
が、何のスカウトかわからずAV男優かホストだったらと思った。
「君にはお願いしたいことがある」
あの時に聞いた声で言われ、この正体がわかるならとスカウトについていくことにした。