表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

魂のショット

高校の卒業式に「頼りがいがない」と振られた主人公。そんな主人公が自信をつけるために大学生活でいろんなことに挑戦していく。今回、主人公は翔と一緒にバドミントンサークルの体験会に参加する。主人公がどんな活躍をするのか楽しみにしてください。


「なんか、懐かしい感じの匂いがするね。」

僕は靴底がすり減った上靴を取り出し、上靴の踵を押しつぶしながら翔に言った。

「そうだな。高校の体育館を思い出すな。」

翔は、靴紐を結びながら答える。


今日僕は翔と一緒にバドミントンサークルの体験会に参加するため、市民体育館にやってきた。

僕達以外にも20人弱の参加者がこの体験会に来ており、自前のラケットを持っている経験者から初心者まで様々な人がいる。


「一年生の皆さん、ここに集まってください。」

背の低い可愛いらしい女子が呼びかける。彼女は2年生の佐藤麻衣さんで、僕が翔と会った日にサークル勧誘のパンフレットを配っていた。僕は、彼女の姿に惹かれて、この体験会にやってきたのだ。


「今日は来てくれて、ありがとうございます。ここにラケットがあるので自由に使ってください。今から30分は皆さんの自由時間とします。」

麻衣さんの呼びかけで、僕達はそれぞれバドミントンの練習を始めた。


翔は全然やったことないと言っていたのに、経験者顔負けの強烈なスマッシュを打っている。それに対して、僕はラケットを振っても扇風機のように空気を循環させるだけで、シャトルに当てることさえできなかった。僕ってバドミントンの才能がないのかなと思っていたら、いつのまにか時間が過ぎていた。


「では、一年生の皆さん30分経ったので、これからチーム戦を始めたいと思います。2つにチーム分けをするので一列に並んでください。・・・」

麻衣さんは、可愛らしい声と裏腹にしっかりとみんなをまとめ上げる。僕と翔は幸運にも同じAチームに分けられた。


続けざまに麻衣さんは説明をする。

「試合はダブルスで2ポイント先取の勝ち残りです。最後の大将ペアが負けたら終わりです。では、順番を決め試合を始めてください。」


参加者たちは、麻衣さんの進行に従いAチームとBチームにそれぞれ別れ、チーム内でダブルスのペアを組む。僕はなんとか翔とペアを組むことができ、一安心をする。次の順番決めのじゃんけんで真ん中あたりを引ければ最高だな慢心する。

しかし、僕の人生は思うようにいかないもので翔が漢気じゃんけんで勝ち続けてしまい、僕たちは大将ペアになってしまった。

(翔、お前じゃんけんまで上手いのかよ……。神様どうか大将ペアまで来ないでくれ!)


お賽銭すらケチる僕のお願いを神様が聞いてくれるわけもなく、Bチームの大将が僕たちの1つ前のペアに勝ち、ついに僕と翔の出番が来てしまった。


「よし、行くぞ!」翔はきりっとした横顔でシャトルとラケットを握りしめた。

「パシッ!」翔の強烈なサーブが繰り出す。油断をしていた対戦相手は思いがけない翔の強烈なサーブに対応できず、早々に僕たちはリードする。だが、今度は油断していた相手が本気を出し、

「パシッ!」「パンッ!」翔と相手の激しいラリーが続く。僕は首を左右に振るだけの観戦者と化していた。


すると、僕の方にいきなり球が飛んできた。

「スカッ」僕はこの場面にふさわしくない情けない効果音を出す。するとこの場の空気が一気に冷め、僕は周りの視線を見て、不安に駆られる。(やばい。僕なんかが出しゃばるんじゃなかった)

下を向く僕を見て、翔が声をかける。

「ドンマイ!ナイスチャレンジ! 次チャンスが来たら決めろよ。頼りがいのある男になりたいんだろ」


翔は僕をもう一度みて、頼んだぞと伝えるようにうなずく。すると翔と相手の壮絶なラリーが始まり、両者一歩も引かない。しかし、翔は一人で戦っているため、だんだんと押されている。(やばい。)僕を含めこの場にいるみんなが思ったとき、翔の返した球が相手の陣形のちょうど真ん中に行き、戸惑った相手が僕の方に苦し紛れの緩い球を返した。


「行け!」翔が叫ぶ。

僕はここまで耐えてくれた翔、そして麻衣さんにかっこいいとこを見せるため、渾身の振りを放つ。

「コトッ」僕が放った一撃はラケットのフレームに当たり、ネットをギリギリ超える。不意を突かれた相手は返すことができなかった。


「わー!」Aチームのみんなが喜びの叫び声をあげる。僕は自分が活躍して勝ったことを信じらなかった。だけどバドミントンの楽しさに気付き、このサークルに入ってもっと上手くなりたいと思った。


「君たち、かっこよかったよ。」麻衣さんが僕たちに言った。

「ありがとうございます。すごく楽しかったです。」僕は麻衣さんに感謝を伝える。

「私も一年ぶりにバドミントンをやりたくなったよ。」麻衣さんは意味深なことをいう。

僕は、「一年ぶり」という言葉に引っ掛かり麻衣さんに尋ねる。

「麻衣さん、一年ぶりってどういうことですか?」

「あれ、知らなかった?うちのサークルは年一バドミントンの週三飲み会だよ。次回からは居酒屋集合ね。」



(なんだそれ。 飲みサーかよ。)

結局、僕と翔はこのサークルに入りませんでした。















まず、ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回は、大学生活の一大イベントの「サークル選び」を書いてみました。

試合のテンポがぐだってしまったりして場面を描写するのが難しかったです。

次回もお楽しみに

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ