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決意の涙

高校の卒業式で「頼りがいがない」と振られてしまった主人公。

そんな主人公が彼女を作るために、自分に自信をつけようと大学生活を奮闘していく。

今回はそんな大学生編につながる重要なシーンです。


「はー……彼女、欲しいな」

夜10時、ベットの中でスマホを見ながら僕は独り言をつぶやく。明日から大学生になるというのに未だに僕は「年齢=彼女いない歴」の非モテ男子だ。


(どうして僕は彼女を作れないんだろう?)僕は自分自身を分析してみる。

確かに僕の見た目は、まさしく平凡と言われるにふさわしく塩顔や醤油顔から調味料を入れ忘れたような顔をしている。それに運動も全然できなくてスポーツをすることよりも、スポーツをしている人を応援する方が得意だ。

そして何よりもあの日言われた「頼りがいがない」という言葉が僕の胸を鋭く突き刺す。


~高校の卒業式の日~

「三年A組の皆さん、ご卒業おめでとう。」担任の先生の最後の言葉に、半数以上のクラスメイトが

ダイヤモンドのように美しく輝く涙を流す。そんな中、僕は、これからの人生初めての経験に緊張して、

先生の言葉など一切入ってこなかった。


そう、僕はこれからクラスメイトの佳花ちゃんに告白をする。佳花ちゃんは努力家で頭がよく、4月から国立の有名大学に入学するらしい。僕は彼女のそんな努力家のところを好きになったんだ。

そんなことを思っていると約束の時間が来てしまった。


「佳花ちゃん来てくれてありがとう。」僕は足を震わせながら言う。

「あの…話ってなに?」頭の良い彼女は、僕の様子を注意深く観察して、何かを悟った後、言った。

「佳花ちゃん…好きです、付き合ってください。」僕は、勇気を振り絞って告白した。


「告白してくれてありがとう。本当に気持ちは嬉しい。…でもごめん。君とは付き合えない。

君の優しいところは知ってるけど、君は頼りがいがないがないから…ごめんなさい。」

彼女はそう言って去っていった。

僕の心に「頼りがいがない」という言葉を残して…




「ゴトン↘。」スマホがベットから落ちて、我に返る。そして僕は初めて泣きそうになっていることに気がついた。僕は、頼りがいがない。それは、彼女が教えてくれた僕の一番の問題点だ。

だから僕は決意した。

「大学生になったら、いろんなことに挑戦して、自分に自信をつけて頼りがいがある人になるんだ。」

「そして絶対彼女を作る!!!」

僕は、あの日以来、初めての満面の笑みとともに、ダイヤモンドのように美しく輝く涙が零れ落ち、

眠りについた。




まず読んでいただいた方、本当にありがとうございます。

今回は、大学生編につながる「決意の涙」を書かせてもらいました。かなり悲しい場面が続き、書いていてつらかったです。しかし、次回からは、新しい登場人物(?)が登場し、明るい場面も書いていくので、

楽しみにしていてください。

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