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86.足音時々笑い声
ずんずんずん
2階から聞こえてくる足音
何をそんなに力を込めて歩いているのだろうと
少々悩み気味
かといって これくらいの生活音は仕方ないと
我慢しているのが現状
時間もさほどおかしな時間ではないし
我慢我慢
と思ったのだけれども
何やら賑やかな談笑の声
何を喋っているのかはわからないけれど
盛り上がっている音は聞こえる
笑い声がして 歓声が上がって 驚く声がする
日付を跨ごうとしているくらいの時間の出来事
流石に プチプチと己の血管が切れているのでは
ないかと思うほどにストレスになっていた
こちらの生活音も聞こえているかもしれないから
極力気を使って生活しているつもりなのに
頭上の住人は気にしないのだろうか
ただ ここで朗報
何やら2階がやかましく
それでいて共有部分もやかましい
何をしているのかと
興味本位で扉の覗き穴を覗き込んだ
3人がかりで何やら大きな家電を下ろしている
心の中で盛大なガッツポーズ
勝手に私は引っ越すのだと決めつけた
安寧の日々がやってくる 2階の騒音に悩まされなくて済む
静かになった部屋で ゆっくりと過ごすことができて
私はとても上機嫌
だけれども なぜか再び2階の足音
内見だろうか…人が入るのだろうか…
できることなら 静かに生活できる
ご近所さんであることを願うばかり
ぬか喜びだったかもしれない




