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83.カラスと私と時折ビスケット

信号待ちをしていた

暑くもなく涼しくもない

ちょうど良い気温だと

信号を待つ間に日光浴をしていたのだが

横断歩道の先に黒い物体がいた


その周りには何やらゴミのようなものが散乱していて

どこで食い漁ってきたのかとじっと目を凝らしてみた

生ゴミではなさそう

おそらく散らばっているものがお菓子だろう


信号は青になった

私はカラスの横を通り過ぎて

散らばっている物体を横目に見た

スナック菓子だった

誰かがおそらくはそこでぶちまけたか

もしくはカラスに餌付けをしたのかはわからないが

それは食べて大丈夫なのかと

少し不安になったが カラスはお構いなしに

スナック菓子を嘴で突いていた


すると カラスと目が合った

誰も取る気なんてさらさらないのに

カラスは慌ててスナック菓子を一つ嘴に挟む

そうしてもう1つ ついでにもう1つ

何とも器用に嘴を使って

私に食料と取られまいと

少し遠くに食料を置き直した


それと同時にどこからやってきたのか

もう一羽 カラスが舞って降りてきた

もしかすると つがいだろうか

置き直したスナック菓子をもう一羽のカラスは啄み始めた

どちらがオスでどちらがメスかはわからないが

もしかしたら今は子育て時期なのかもしれない


ついついその様子を凝視していたら

またカラスと目が合った

さっさとどこかへ行けと言っているように見えたのは気のせいか

地面にはスナック菓子と一緒に

ビスケットの欠片も落ちていた


ポケットを叩いたつもりはないんだけどな


私は少しだけ口元を上げて

お目当ての店に向かうことにした


散歩でいつもネタを見つけようと必死です

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