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64.大荒れの冬景色
大寒波がやってくる
ニュースで知ってはいたけれど
まさかこれほどとは思っていなかった
カーテンを開けると
窓にびっしりと雪が付着していた
風が雪を踊らせて
建物の間をものすごい勢いで通り過ぎていく
雪かき嫌だなぁ…とは思いつつ
これは雪国の宿命だ
朝ごはんを急いで腹に詰め込んで
マフラーを巻いて 手袋をして
ダウンを着込んで 帽子をかぶって
スコップを持って 長靴に足を通して
いざ出陣
玄関の扉を開けると 風が顔面に突進してくる
冷えていてサラサラした雪は
我が物顔で舞い踊っている
あたりは真っ白 遠くで除雪機の音もする
向かいの建物でも 必死に雪かきをしている人の姿があった
雪国の宿命
仕方がないと思いつつ
降るならこんな一気に降らないで欲しいと
小さく吐いた息は舞い上がる雪と同化した
ぎゅっとスコップを握り直して
急いで通り道を作ることにする
まだしばらく雪が降るらしい
もう雪いらないよー




