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63.冬散歩
まだ空が起ききっていない時間
青と赤の狭間の色
少し青が強くなっている頃に
さくりと雪を踏みしめた
冷えた空気を鼻から吸い込むと
粘膜がパリパリと凍るようなくっつくような
不思議な感覚に包まれる
吸い込んだ空気は冷えていて
まだ寝ぼけている頭がそろそろ起きるかと
少しだけしゃっきりとした
雪を踏みしめると
きゅっ きゅっ きゅっ
と 雪が鳴った
今日は冷える日だと思い
マフラーを口元まで引っ張りあげる
滅多に散歩なんてしないのだけど
ここ数日 寝不足なのだ
その原因が体を動かして無さすぎるからかと
自問自答した結果
冷える世界に身を投じることにした
まぶたが落ちそうだったけれど
徐々に体全体が覚醒してくる
体があったまってきて
マフラーがいらなくなるくらいだ
三日坊主がゆえ
いつまで続くかわからないけれど
今日がゆっくり眠れるならば
続けてみてもいいかもしれない
家に帰る頃には
空はすっかり青くなっていた
冬の朝、お外に出ると目がシャキッとする




