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60.低血圧の朝に響くのはサイレン

起きた

起きはしたのだ


朝6時半


ああ 体が動かないなと

薄暗い部屋の天井をじっと眺めていた


スマホを手に取って

動画見るわけでもなく

ただ音を取り入れるだけのために

適当に開いた動画を流す


起きろ

起きろ

起きろ


頭はそうやって叫んでいるのだけれど

低血圧はモゾモゾと動けないでいる


もう少し

もう少し

あと少しだけ横にさせてくれ


うううううう


心の中で呻いていたはずが

いつの間にか声が発せられていた


起きたくない

起きたくない

あと少しだけと思っていると


ふと 救急車のサイレンの音が聞こえた

音は近づいて遠ざかっていった

大きな病院が近いからよく聞こえるんだよな

と考えていると はっと脳味噌が覚醒した


今日は燃えるゴミの日だぞ


連想ゲームにすらなっていない

どうして気づいたのかも分からないけれど

気がつけばベッドから飛び起きて

寝巻きの上にダウンを着込んで

裸足のままブーツに足を通して外に飛び出す


通勤ラッシュの道には長い車の列

赤信号で止まっている車から

このだらしない格好が見られているかもしれないと思うと

自然と小走りになっていた


今日はカラスはいなかった

いつもならフェンスに足をかけて

獲物を狙っているはずだったが

今日は黒い影はいなかった


あぁ よかった

危うく忘れるところだった


ああ なんだか

まだ一眠りしたくなってきた

最近ゴミ出しの日を忘れそうになることが多くて。

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