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46.曇天は泣き虫だ

どんよりとした曇り空

今にも雨が降り出しそうで

傘を持っていない人達は

家路を急いでいた


そんな様子を

ぼーっと眺める

暇人な私


生きる意味もわからず

死ぬ勇気もなく

ただただ 飯を食って 眠って 生きている


行き交う人達には

それぞれの「家」がある


スーツを着たサラリーマン

大きなスポーツバッグを持っている学生

赤ん坊を抱っこしている母親


きっと彼等には 生きる意味があるのだろう


養う家族がいるとか

部活に熱心に取り組んでいるとか

我が子への愛情を注ぐとか


それに比べて私はどうだ


暇つぶしにと人間観察をして

腹が減ったら帰る

守るものはない 楽しいと思える事もない

生きる価値がないとさえ感じてしまう


生きることが面倒臭いと感じているのに

死ぬ勇気は溢れて来なかった

その時点で きっとまだ私は死にたくないんだろう

心のどこかで 生きていたいと思っているんだろう


ならばその目標はなんだ

目指すものもなく

好きな事もなく

貯金を減らして過ごす日々


情けないなぁ…


この状況に居続けるのは 私のせい

私が一歩踏み出せば きっと世界は変わるのだろう

だけれども 怖いと思って 遠目からしか世界を見れない


どんよりとした空は私の心

いつかはきっと晴れるのだろうが

いつも心は曇天だった


大丈夫だよ やってごらんよ

きっと出来るよ 思いのほか簡単だから

やってみないとわからないって


眩しい言葉が心に刺さる

眩しさで雲が晴れると思っても

眩しさを隠すように雲は更に厚くなる


わかっているんだけどな…


ぽつり

ぽつり

ぽつり


降り出した雨は

雨足を強めていった


人々は傘を差したり 走り出したり

各々の「家」に帰っていく


帰るか…


私の帰る家 私の帰る部屋

ひとりぼっちの寂しい空間


傘も差さずに トボトボと家路につく

雲が晴れる日がいつか訪れるだろうか

曇天と共に泣きながら

暖かい家庭の横を通り過ぎていった


明日天気になあれ

来週はお天気がよくないらしいので…。雨が続くと気が滅入る。

小さい頃は、雨に打たれるのが好きで、傘も差さずに外出する子でした。

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