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45.息をしろ

「普通」と呼ばれるレールを外れた


朝食を作り

弁当を作り

仕事をして

洗濯をして

掃除をして

夕飯を作り

風呂に入る


それが「普通」

世の中が考える「普通」


飯はコンビニ

仕事に行けず

洗濯も出来ず

部屋は荒れ放題

風呂にも入れない


いつからだろうか

「普通」でいられなくなったのは


どうして出来ないの

そんなの簡単じゃん

やればいいだけなのに


わかっている 頭の中ではわかっている


ほんの数分 数十分 時間を割けばいいだけだというのに

やりたくない 面倒臭い 後にしよう

全てが後回しになって いつしか後ろを振り向きたくなくなった

臭いものに蓋をして 見て見ぬ振りをしてきた


変わりたい 変わりたいんだ

それなのに その一歩が踏み出せず

「普通」のレールを外れたままだ


「普通」でいなければならないこの世界

周囲と違うと「異常」と見られるこの世界


息苦しい 苦しい 胸が痛い

もういっそ 息を止めてもいいだろうか


塞ぎ込んで 部屋に閉じこもって

段々と誰の侵入も許さなくなってしまった


だけれども いきなり君達に叩かれた

何度も何度も何度も何度も


息をしろと叩くのだ


嫌だ嫌だと言ったって

何度も何度も何度も何度も 手のひらの跡がつくんじゃないかってぐらい叩かれる


息をしろ

息を止めるな

息をしろ


「普通」じゃないと生きづらいんだ

外れてしまうと もう戻れないんだ


「普通」なんて 誰が決めたんだ

世の中みんな 「普通」じゃない

「普通」に見せているだけで 皆と違う部分なんてごまんとあるんだ


一体全体何が「普通」だって言うんだ

違ったっていいじゃないか

出来なくたっていいじゃないか

それが君にとっての「普通」なんだろう


大きく息を吸って

大きく息を吐いた


息をした 息をした 息をした


生きてていいんだね

「普通」じゃなくていいんだね

私らしくでいいんだね


涙と鼻水でぐちゃぐちゃな顔で もう一度大きく息をした 

どうも私は「普通」でいる事にこだわりがあるようです、昔から。

じゃあ、何が一体「普通」なの?と言われると分かりません。

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