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36.先立つ不幸をお許しくださいなんて言いたくない

フラッシュバックが起きた


頭の中をぐしゃぐしゃにされて

感情が止まらなくなって

声を殺しながら泣いた


両目を抑えて

唇を噛んで

部屋の中を歩き回った


叫びたい衝動を抑える

隣人に迷惑がかかるから


時計の針は既に12を過ぎていた


何度願っただろう

消えてしまいたいと


不安にばかり襲われる日々

呆れられる日々

愛想をつかされる日々

理解されない日々

虚無感に襲われる日々

蘇る過去の記憶に潰される日々


もう疲れたな

楽になりたいな


生きる意味が見つからず

生きることが面倒になり

不安に潰されるのが限界だった


それでも…思い出すのは家族の顔…


心配をかけ続けた

ずっと ずっと ずっと

平気な顔をしながら

ずっと心配だったんだろう


涙が止まらなかった

それでも 消えたいと思う気持ちは

すっとどこかに消えていった


親不孝なことはしたくない

兄弟姉妹も 甥姪も 恋人も 友人も

悲しむんだろうと思うと


生きることを選ぶしか無い


希死念慮が浮かぶ度

悲しんでしまうのだと

心の中で呟くのだ


先立つ不幸をお許しください

そんな遺書は書きたくない


悲しむ人は 必ずいるのだから


だから私は 今日も眠る

明日を生きるために 眠るのだった

誰かがきっと悲しむ。自分だけが楽になれるならっていうのは、とてもとても悲しいことなんだろう。やり直せるはず。きっとやり直せるはず。生きづらい世界でも、きっとやり直せるよ。

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