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28.一人ぼっちの朝
瞼を開けると
見慣れない天井
あぁ そっか引っ越したんだった
まだ働かない思考
ぼーっとしながら起き上がり
カーテンを開く
見慣れない景色だ
設置したばかりのガスコンロにやかんを置いて火にかける
お湯が沸くのをひたすら眺める
ふいにぽろりと涙が落ちた
まるで私だけがこの世界にいるように
周囲からは音がしない
ぽかりと胸に穴が空いている
地元に帰ってきた
両親にも会いやすい
友達にだって連絡を取れば会える
それなのに
どうしてこんなにも虚しいのだろう
寂しいのだろう
私一人だけの空間
そんなものは引っ越す前からそうだったではないか
それなのに
どうしてこんなにも孤独なんだろうか
コーヒーのいい香りが鼻をくすぐっても
私の涙は止まらなかった
コーヒーの苦味と一緒に
なんだか少ししょっぱさを感じた
帰りたい
帰りたいな
地元にいるじゃんって?
そうじゃなくて
あの頃に帰りたいな
私の頭がおかしくなってしまう前に
おはようございます…まだ眠たいです…。
少し長めのお話を書くための準備をしています…。




