表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/73

16.煙を捨てた日

もうかれこれ

何年になるだろう


小さな箱を見つめた

注意喚起の書かれた箱

体にはとことん悪い箱


最初はただの興味本位で

気がつくと手放せなくなった

それでも一度辞めたのだけど

口が寂しくて 寂しくて

結局また 煙を吐き出していた


何度も何度も辞めようとして挫折をした

でも今回は本気だ


箱をぐしゃりと潰して

ゴミ箱に捨てた


もう二度と吸わないという誓い

もう二度と買わないという誓い


1本吸い終わったところで

世界が酷く揺れた

立っていられなくなって

壁に手をついて

呼吸を整えても回る世界


あぁ 辞めないと死ぬかも


いや いっそのこと死にたかった

この世界からいなくなるのなら

それでもいいのかもしれないと思った

でも まだそれが怖くて

死ぬタイミングじゃないんだと悟る


ストレスが溜まって吸って

好きな人とならんで吸って

一人でリフレッシュと吸って


あれだけ吸っていたはずなのに

たかだか1本 世界が回って

辞めることを決意した


もう買わなければ吸うことは無い

貰わなければ吸うことは無い


さようなら 相棒

あんたのお陰でたくさん救われた

でも 明らかに体が拒絶した

辞める日がやって来たようだ


さようなら 相棒


最後に一口 吸っておけばよかったかな

そんな時もあった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ