表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

バケモノ

作者: 空澄叶人
掲載日:2024/06/21



悲しいことに、

私はバケモノになったんです。

寝て起きたらそうなっていました。

片思いのクラスメイトの彼には、

とてもとてもではありませんが、

見せられないお姿です。

一体この恋をどうすれば良いの?



嬉しいことに、

両親は私の頭を撫でました。

これからもここに住んでて良いからね。

外には出なくて良いからね。

そう言ってくれたのです。

私は涙が、ボロボロ、ボロボロ、

感謝しても感謝しきれせん。

愛がこんなに深いとは、

驚きました。



ガイコクがワガクニに攻め込んできました。

今が愛を返す時です。

私は先陣切って、敵軍に突入。

銃弾受けても、

ミサイルの爆発に吹っ飛んでも、

痛い体を引きずって、

敵を引き裂き、高らかとおたけび上げる。

自国の部隊と連携とって、

殲滅の風を吹かすのでした。

無敵の私に敵さんびっくり、

お前の国は、

人間の遺伝子までいじくったのか、

そんな悪口言われても、

気にせず戦場駆け抜ける。

ジャンヌ・ダルクな気分の私。



やがて和平がなりました。

家に帰宅した私、

両親は私を抱きしめておんおん泣きます。

テレビで見てたよ。

テレビで見てた。

よく戦ってくれたね偉かったよ。

私はほんの少しでも、

愛を返せたようなんです。



もう、一生バケモノでいいや。

そう思っていたんですけどね。

人間の姿に戻りました。

寝て起きたらそうなっていたんです。

久しぶりの高校通学、

片思いだったあの人が

私の方を向いて赤面。

近づいて話しかけてきました。

話に聞くと、どうやらどうやら、

彼の父は軍のお偉いさん。

私の活躍を、彼は父から聞いたようなんです。



お友達になりました。

私は感激、胸がドキドキ、ドキドキ、

生きていて良かったなって、

本当に思うんです。

バケモノになって良かったなって、

心底思う、私の髪を、

初夏の風が生暖かく、撫でてくれました。


ハッピーエンド調にしてみました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 不老不死でも、痛いのは嫌だなぁ〜。 守りたいものを守れるのは嬉しいことなのかもしれないけれど。 でも、ずっと死なない化け物はきっと寂しいよね。 考えさせられる作品でした。 読ませてくださ…
2024/06/21 21:38 退会済み
管理
[良い点] 心底思う、私の髪を、 初夏の風が生暖かく、撫でてくれました。 ↑ここが特にすごく好きです!人間の女の子に戻ったんだなあって
2024/06/21 21:29 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ