好奇心を忘れないで
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
子供のうちに、様々な経験を積んどくと良いですよ。
好奇心を得ることが、疑問を持つことが大切です。
そうして考えられたら、もう満点です。
好きな物。歴史的建造物、古美術。趣味。洋館を見ること。古美術を眺めること。
そんな私は博物館に来た。前に並ぶのは古代土器、石像、土の中から掘り起こされたであろう土と粘土の造型物が、ずらりと並んでいる。
それを眺めながら、クスクスと笑った。昔まで興味なかった輩がいまは齧り付いて見ている。中々に皮肉なものである。
「学校の世界史の授業が嫌いだったの。全然楽しくなかった。赤点回避するのに必死だった」
隙あらば博物館を訪れて、古美術を眺める姿からは想像も出来ないと、彼の顔には書いてある。うん。でも。
「学び方が合ってなかったんだろうね。興味持ったものじゃないと、頑張れないから」
「今は興味を持っているじゃないか」
「そうね。でもそれは博物館という学び方が合っていたから」
私は土器の隣に書いてある説明文を指差しながら視線を逸らす。
基本的に立って文字を読むのが嫌い。立つことに集中して、それどころじゃなくなるから。だから何時も解説文を読み飛ばす。でも興味を持ったら別。ちゃんと知ろうと思う。
「此処の博物館の良い点を上げろ。と言われたら此処かな」
私は解説から指を逸らして、隣のイラストに向ける。絵本に出てくる様な女の子と、一つの吹き出し。書かれているのは土器の疑問点。
「解説の隣に注目して欲しい点を問題として此方に投げ掛けている。そうすると、好奇心を刺激されて考えたくなる。でも回答は分かるところに書いてないの。じゃあ何処に書いてあるのって、全て解説文に存在してる。人に読ませる画期的な策だと思う」
人間、特に子供は強制される事を死ぬ程嫌がる。ではどのように動かせば良いか。答えはとても簡単。好奇心を刺激すれば自発的に行動する。
文化系博物館よりも科学系博物館の方が子供に人気なのはその為でもある。文化系博物館よりも科学系博物館の方が、体験型の展示が多くなされている。つまり、その分気が付く事、疑問点が浮かびやすい。好奇心が刺激されやすい。
そして私は若かりし頃、それに気が付かなかった。殻に閉じこもっていた。
「様々な観点から経験を施した方が良いよ。物に触れたり、遠くへ行ったり、ゲームしたり、本を読んだり。『なんで?』『どうして?』と思う事が大事。そしてその回答を誰かに求めるのではなく、自分で見つけるの。これが出来る人は強い。本当に強い。
私は子供の内にこうした方が良いと思うんだ。将来絶対に役に立つ。好きな物を早いうちに見付けた方が、勉強もし易い」
まぁ、一人の先生相手にそんなに事を出来るか。と言われたら難しい。皮肉だなぁ。そして何より勿体ないなぁ。
歴史を学ばせるには、流れを理解させろ。
とはよく言われる事です。
これは割と的を得ていて、流れ知らないで単語だけ覚えても全く楽しくないんですよ。覚える気もおきません。
でも歴史の流れを学んで行くと、必然的に専門用語が飛んできます。人名だったり、土地だったり、色々。
そうなると、単語、人名を覚えないと、完全に理解出来ないんですよ。
※今日の博物館見学の成果です。褒めて下さい( 'ω')
んでもって、最後の一文。
『疑問は人に聞くんじゃない。解は自分で見つけるんだ』
子供って素直だから何でもそうだと信じちゃうんですよ。でもそれは危ない。大変危ない。
宗教でもなんでもそうですが、人から教えられた物をそのまま鵜呑みにするのは、大変危険な行為です。悪い人の格好の鴨にされます。
極端な例を挙げると、盲信と、狂信ですね。
そうならない為に、常に自分で考えて、答えを見つけるのが大切だよ。という説教じみた話。
私が様々なジャンルに手を出して、執筆をする理由の一つは、読者様にどれか一つでも興味を持って戴いたら嬉しい。という思いの元。
でも正確だとは決して言えません。
調べて行けば間違えを発見することも多いでしょう。
それでも好奇心を捨てないで欲しいと思いますよ。