比喩は楽しく、難しい
皆様、比喩、使ってますか?\(^o^)/
そう。比喩っていうと、あれです。たとえです。
『国境の長いトンネルを抜けると……』
あれ? これ、比喩ないな。
まぁ、県境の長いトンネルを抜けると雪国のような景色だった、みたいなやつですよね。
雪国のような景色ってどんなのかというと──
たぶん季節は冬じゃないけど、自動車でトンネルを抜けたら車道に発泡スチロールが散乱してて、雪が積もったみたいになってて、これたぶんトラックが落とした荷物をみんなで踏み固めたんちがうか? みたいなやつ。
ない、ない(ヾノ・∀・`)
真面目に言うと、『直喩』とか『暗喩』とかあるアレですよね。
他にも『換喩』と『提喩』があるようですがよくわかりません。
小説を書いていると、比喩を使う機会が一作中に何度も訪れると思います。
頭を悩ませて何に喩えるかオリジナルのを考えるか、それともよくある比喩表現を使うか。
あるいはわざとありえない喩えをして遊ぶか。←大好き
なんにしろ、比喩は小説を書いていて1番級に楽しいところだと、私は思います。
直喩で『彼女の瞳はルビーのようだった』『黄金みたいな色の太陽』『〜ようだった』『〜みたいな』が続くとゲッソリしてくるので、『彼女はルビーの瞳をもつ』『太陽は黄金色だ』と暗喩を混ぜてみたり。
(じつは自分のを読み返してみると『○○のような▲▲を✕✕みたいに□□した』みたいなの多すぎですけど……_| ̄|○)
時には『おっπみたいに柔らかい食パン』で男性ウケをあざとく狙ってみたり(゜∀゜)
『彼女の笑顔はまるでインドカレーのようだった』で「そんな笑顔あるかいっ!」というツッコミを期待してみたり。
とにかく楽しいです\(^o^)/
たまに何に喩えようか考えすぎて知恵熱出ますけど_| ̄|○
とりあえず『わかりやすさ』を狙うか『面白さ』を狙うかで、使うべき比喩も変わってきますよね。
わかりやすさを狙うならありきたりがいい。
『花のような微笑み』『棘のある視線』『彼女は美味しいものに目がない』『凍りつくような恐怖』『綿菓子みたいな雲』『彼は生まれたての小鹿のようにヨロヨロと立ち上がった』など。
スッとわかって、目に浮かぶようで、日本人なら誰でもわかりますよね?
面白さを狙うならオリジナルでいきましょう。
『ラフレシアのような微笑み』『視線でダーツの矢を飛ばす』『彼女は美味しそうなものを見ると目がDBのスカウターになる』『笑っちゃうような恐怖』『アホみたいな雲』『彼はシャンプーされた小猫のようにヨタヨタと立ち上がった』みたいな。
ちなみに私が習ったところでは、比喩は遠いものどうしを結婚させると面白くなるそうです。
『血のような赤』では、『血』と『赤』が当たり前のように近すぎるので、面白くない。
『絵の具の赤のような赤』だとそのものすぎて、イメージは誰でも間違いなくできるけど、面白さはないとか(使い方次第では面白くなりそうだけど)。
それよりはもっと遠くして、『血のような青』とか『宇宙人が吐いたゲロのような赤』とかのほうが面白いとされているようです。
わかりにくいけど(^o^;
プロの作家さんだとさすがに『おおっ!』と思うような比喩を使ってきます。
川上未映子さんの短編小説で、気の弱い女の子の声を『微かな風にも揺れる声』と表現されてるのを「好きだな」と思ったことがあります。とてもシンプルながら、その声が伝わってくるようだな〜……と。
これをパクって私は連載作品のキャラに『微かな風にも揺れない微乳』をもつ少女『微風ユレン』さんを登場させています(*´ω`*)
さぁ、比喩で遊びましょう\(^o^)/
おもちゃ箱をひっくり返したような小説家になろうで、色とりどりの紙ヒコーキを飛ばすみたいに賑やかになろう、みたいな。そんな楽しさに私は目がないです。
もちろん本来は真面目な文章表現のために研ぎ澄ますべきもののように思います_φ(・_・ ……みたいな。