プロローグ4
プロローグそろそろ終わりますよ〜
キャラ名は、その、神話とかと結び付けないでおいてください。
謎の人物が姿を見せた。大人びた十六くらいの少女だった…自分と同じくらいの子がなぜこのような場所にいるのかと彼女は思い、その場から離れようとした。
しかし謎の女はとんでもなかった。彼女は動こうとしているのにもかかわらず全く動かなかったのだ。
それが目の前の謎の女の魔法だと気づくのに、そう時間はかからなかった。そして驚き、恐怖した。謎の女の力に。
「さて、まずは事情を説明してもいいですか?」
謎の女はそう言った。もちろん拒否するにも出来ないからそれに同意するしか無かった。
「では説明しますね!」
彼女はあどけなさそうにそう言った。
「まずは、あなたの説明からさせていただくと、あなたは宗主派の輪廻神、つまるところ人間の輪廻を司る神ですね。宗主派の輪廻神とその他の神々によって行われた『the most powerful weapon in the world』の計画に基づいた、意思のない、どんな神でも滅ぼせる勇者の作成計画の被害者です。あなたは何度もループする事にほんの少しだけですが、力が受け継がれていました。それを何度も何度も繰り返し、それによって自我を無くし最強の力を持った自分たちに言いなりになる勇者を作り出そうとしたのです。あなたはそれに選ばれてしまい、約5000億年の経験をしました。」
彼女は絶望した。私は兵器にされるためだけに何度も繰り返していたのか! と慟哭した。
だがなぜそれから抜け出せたのだろうと彼女は冷静になって考えた。
「それについてもお答えしましょう、貴女が願った相手は魔王です。そして彼女は、あなたの苦しみを知り、その輪廻から外す為に転生の儀を行いました。そのおかげで輪廻から抜け出し、我ら革新派の輪廻に来たわけです。そしてあなたはこれから生まれ変わります。魔王の娘として。」
彼女は解放されたのだと実感し喜び勇んだ。その喜びも落ち着いてくると謎の女はこういった。
「私は革新派の輪廻神、アリルータです。ではあなたに問いましょう、この勇者としての記憶を持ったまま転生するか、記憶に封印をして転生するか、貴女はどちらを望む?」
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